
日産は米国で、2025年式セントラを対象にリコールを実施する。駆動軸が無段変速機(CVT)アセンブリーに完全に装着されておらず、特定の条件ではギアをパーキング(P)に入れても車が動く可能性があることが確認されたためだ。
日産セントラ、何が問題なのか
今回のリコール対象は2025年式セントラ946台だ。不具合の核心は、駆動軸がCVTアセンブリーに完全に収まらない状態で組み立てられていた点にある。これにより駆動力が失われる可能性があり、トランスミッションオイルが漏れるおそれもある。さらに深刻な場合、車をパーキング状態にしても完全に固定されず、動き出す危険があるというのが日産側の説明だ。

セントラの不具合、どう見つかったのか
今回の不具合は昨年秋、あるドライバーが走行中に受け取った「CVT出力低下」の警告メッセージをきっかけに初めて明らかになった。ディーラーが車を点検したところ、トランスミッションから異音が確認され、左前輪の駆動軸付近からオイル漏れも見つかった。4日後に類似事例が追加で報告され、本格的な原因調査が始まった。
調査の結果、協力会社の生産工程でエラーが発生し、ベアリングの先端部分が規格よりわずかに大きく製造されていたことが分かった。このため、駆動軸がCVTアセンブリーに正しく収まらなかったとみられている。

リコール規模と日産の対応
日産によると、実際に不具合があると推定される割合はリコール対象の3.8%程度だ。これまでに保証修理請求13件、技術報告書3件、消費者からの苦情2件が寄せられており、負傷や事故の報告はないという。ディーラーは左前輪の駆動軸の装着状態を点検し、問題が確認されれば駆動軸とCVTアセンブリーを一緒に交換する。
交換作業には10時間以上かかるとみられ、所有者への通知は来月初めに発送される予定だ。

今回のリコールは対象台数こそ多くないが、駆動力の喪失や駐車中の車両移動など、安全に直結する不具合であるため軽視できない。該当車両を所有するドライバーは、リコール通知を受け取り次第、早めに点検を受けることが望ましい。











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