
世界初の量産型ハイブリッド車であり、「エコカー」の代名詞として知られているトヨタ・プリウスを基にした架空の2ドアスポーツカーのレンダリング、いわゆる「プリウススポーツ」の予想図が最近公開され、話題を呼んでいる。「プリウスを基にしたスポーツカーが出るとしたら、どんな姿になるのか」という想像から始まった今回のレンダリングは、ゴールドカラーの強烈なクーペシルエットで目を引く。
トヨタ・プリウスとはどんな自動車か
プリウスは1997年に世界初の量産型ハイブリッド車として登場し、30年近く「エコカー」の代名詞として位置づけられているトヨタの象徴的なモデルだ。初期世代には実用性と燃費を重視したやや地味なデザインで知られていたが、2023年に発売された5世代モデルからはこのイメージを完全に脱却した。

低く長く伸びたファストバックシルエットと滑らかな車体ラインは、ハイブリッド車というよりもスポーツクーペに近い評価を受けた。性能も強化され、プリウスPHEV(海外名:プリウスプライム)は2.0リッターエンジンと電動モーターを組み合わせてシステム総出力220PSを発揮する。
静止状態から時速60マイル(約97km/h)に達するのに6.6秒しかかからず、純電気モードで最大44マイル(約71km)を走行できる。これでプリウスは「燃費の良い自動車」を超えて「よく走る自動車」としても注目されるモデルとなった。

プリウススポーツ、デザインの特徴とは
今回のレンダリングが描いた「プリウススポーツ」は、実際に販売されている4ドアリフトバック形状のプリウスとは異なり、完全に新しい2ドアクーペ形状で再解釈された。ゴールドの車体と対照的なブラックルーフがツートンの組み合わせを形成し、前面には細長いLEDヘッドライトが横に伸びており、その下には黒いグリルと大きなエアインテークが配置されている。
バンパー下部には「PRIUS SPORT」と「PLUG-IN HYBRID」のバッジが取り付けられ、性能志向モデルであることを強調している。最も目を引く部分は、ボリューム感のある膨らんだフェンダーフレアで、広がったホイールハウスと相まって力強くマッシブな印象を与えている。

赤色のブレーキキャリパーが見えるブラックホイールは、スポーティなイメージをさらに強調する。後部には車体全幅にわたって続く細いLEDライトバーと「PRIUS」のレタリングが配置されており、低く構えた車体と滑らかに落ちるルーフラインが、クーペ特有のダイナミックなプロポーションを完成させている。

プリウススポーツ、実際の発売可能性は
まず指摘しておきたいのは、「プリウススポーツ」がトヨタの公式発表ではなく、純粋な想像で制作されたレンダリングだという点だ。プリウスは登場以来、今まで一度も2ドアクーペ形状で発売されたことがなく、常に4ドアまたは5ドアリフトバック形状を維持してきた。

トヨタはカローラ、GR86、スープラなど一部モデルには高性能ブランド「GR(ガズーレーシング)」を適用してきたが、まだプリウスにはこのような高性能サブブランドが付いたことはない。ただし、5世代プリウスがすでにハイブリッド車らしからぬ斬新なデザインと向上した性能で好評を得ている点を考慮すると、このような想像が出てくるのも無理はない。

現在のところ「プリウススポーツ」が実際の量産に繋がる可能性はゼロに近いが、プリウスというモデルがもはや「退屈なエコカー」としてだけ見られないことを示す興味深い事例と見ることができる。











コメント0