トランプ大統領の報復にも引かないイラン…タンカー失うも米軍拠点・船舶への攻撃主張
革命防衛隊、ヨルダンのアル・アズラク空軍基地に弾道ミサイル…ヨルダン軍「20発中18発迎撃」、人的被害なし

ドナルド・トランプ米大統領がイランへの報復措置を強める中、イランも強硬姿勢を崩していない。米軍がイランの石油タンカーを相次いで破壊した後、イスラム革命防衛隊はヨルダン国内の米軍拠点とホルムズ海峡周辺の船舶を攻撃したと主張した。
9日(現地時間)、ロイター通信などによると、イスラム革命防衛隊(IRGC)は同日、ヨルダンのアル・アズラク空軍基地にある米軍施設に向けて弾道ミサイルを発射したと明らかにした。
ヨルダン軍は、ヨルダン領空に飛来したミサイル20発のうち18発を迎撃したと発表した。現時点で人的被害は報告されていない。
イランは海上でも攻勢を続けた。イスラム革命防衛隊はホルムズ海峡周辺で船舶10隻を攻撃し、このうち2隻は米国船だと主張した。米国船2隻への攻撃については、具体的な被害状況が独立して確認されていない。
今回の攻撃は、米軍が最近、イラン産原油を運搬していたタンカー5隻を破壊した直後に行われた。米国は、イランが米海軍艦艇を相次いで狙ったことへの対応だと説明した。
トランプ大統領の圧力にも攻勢を続けるイラン

米国とイランの武力衝突は最近、ホルムズ海峡とオマーン湾を中心に激化している。
米中央軍はこれに先立ち、イスラム革命防衛隊が2日間で米海軍艦艇を2度攻撃しようとしたことを受け、イランの原油輸送網を攻撃した。米国は、攻撃対象となった船舶がイスラム革命防衛隊の資金調達と関連しているとみている。
トランプ政権は軍事対応とともに、イランの原油輸出に圧力をかけ、資金源の遮断にも乗り出している。しかしイランは、米軍による攻撃直後にヨルダン国内の軍事拠点まで狙ったと明らかにし、攻撃対象を広げた。
ただ、実際の被害は現時点で限定的だと伝えられている。特にホルムズ海峡での船舶攻撃については、イスラム革命防衛隊の発表以外に具体的な被害状況が確認されていない。
ホルムズ海峡を越え、中東の米軍拠点にも緊張拡大

ホルムズ海峡はペルシア湾とオマーン湾を結ぶ世界有数の原油輸送ルートだ。この海域で軍事衝突が続けば、国際海運やエネルギー市場への影響がさらに広がる恐れがある。
今回はヨルダン国内の米軍施設も攻撃対象となり、緊張が海上だけにとどまらない可能性が高まっている。イランが中東各地の米軍拠点を引き続き狙えば、米国のさらなる対応を招く恐れがある。
トランプ大統領は、イランの攻撃に対して強硬な対応姿勢を維持してきた。それにもかかわらずイランが軍事行動を続ける中、双方による攻撃と報復が繰り返される悪循環が当面続くとの見方も出ている。

