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2026年9月15日(火) 東京 --

トランプ氏「AIに追加の安全策は不要…唯一の歯止めは大統領」

引用:AIツールで作成されたイメージ
引用:AIツールで作成されたイメージ

ドナルド・トランプ米大統領は、人工知能(AI)に対する連邦レベルでの規制強化の必要性を一蹴した。

AI開発の減速論に代表されるAIの安全性を巡る懸念について、業界を経済的破綻に追い込み、中国に競争上の優位をもたらす「でっち上げ(hoax)」だと批判した。

トランプ大統領は14日(現地時間)、自身のSNSトゥルース・ソーシャルで「AIに必要な唯一のコントロール、あるいは安全装置は、強く賢い(高いIQを持つ)大統領だけだ。米国にはすでに、そのような大統領が間違いなくいる」と述べた。

続けて「AIとデータセンターを標的にした病的な陰謀が進行している」とし、「これを歓迎する国は中国だけだ」と付け加えた。

特に、大手企業の経営者らがなぜ規制を求めているのか疑問を呈し、規制が彼らを没落や破産に追い込みかねないと指摘した。

トランプ大統領は、AIがもたらす存亡に関わるリスクを警告する経営者らについて、「近いうちに、彼らが米国の国益を最優先に考えない人々のために働いていることが分かるだろう」と批判した。

今回の発言は、前日にアイルランドで記者団に対し、米国はAI分野で中国をリードしており、AI競争を制する者が勝者になるため、この状況を維持したいとした上で、開発速度を落とすことなく安全策を講じることは可能だとの考えを示した内容と軌を一にする。

業界の経営者らがAI技術の潜在的な危険に備えるため、規制の必要性を強く訴え、AIを動かすのに不可欠なデータセンターの建設に対する世論の反発も強まる中、こうした反発を和らげる狙いがあるとみられる。

先にアンソロピックの現役・元研究者らが人類滅亡の可能性を指摘し、「安全なAI開発」を求めたことをきっかけに浮上したAI開発の減速論に対し、明確な反対姿勢を示した形だ。

ダリオ・アモデイ米アンソロピック最高経営責任者(CEO)は、「AIモデルが決定的な能力水準に達するまで開発のペースを落とし、さらに1~2年の時間を確保して、その時間をアラインメント(AIが人間の意図や価値観に沿うようにすること)技術の発展に活用できれば、深刻な問題が生じるリスクを大幅に減らせるだろう」との考えを示した。

これに、ライバル関係にある米国のサム・アルトマンOpenAI CEOをはじめ、xAIを創業した米国のイーロン・マスク・テスラCEO、英国のデミス・ハサビスGoogle DeepMind CEO、米国のサティア・ナデラ・マイクロソフト(MS)CEOらも同調した。

同日、トランプ大統領はジェンスン・フアン米NVIDIA CEOとの電話で、「AIとデータセンターは国家経済に大きな利益をもたらす」とし、「AIは今後20~25年にわたって『石油』のような役割を果たし、インターネットよりも巨大な存在になる」との見方を示した。

一方、中国は米国のAI開発減速論について、対立と悪意ある競争を助長するものだと位置付けた。中国の郭嘉昆外務省報道官は前日の定例記者会見で、「(米国が)さまざまな脅威をあおる言説を広め、対立と悪意ある競争を助長することは、AIのグローバル・ガバナンスの進展を妨げるだけだ」とし、「いずれの側の利益にもならない」と述べた。

続けて「AIの発展は全人類の共通の福祉に関わる」とし、「各当事者は、AIの開放性と包摂性、普遍的な恩恵と善を志向する取り組みを共に推進すべきだ」と強調した。

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