習主席・プーチン大統領、こんな笑顔は初めて…「BRICS」が和やかだった理由は?

中国とロシアが主導する非西側の新興経済国グループ、ブリックス(BRICS)の加盟国首脳は、中東地域での紛争を巡り自制を求める共同声明を全会一致で採択した。
ロイター通信など海外メディアが12日(現地時間)に報じたところによると、インドのナレンドラ・モディ首相は同日、首都ニューデリーのバラト・マンダパム国際コンベンションセンターで開かれた第18回ブリックス首脳会議で、加盟国が共同声明を採択したと明らかにした。
モディ首相は「ニューデリー宣言は合意に基づいて採択された」と述べ、「どの加盟国も異議を唱えなかった。2026年ニューデリー宣言は全会一致で採択された」と強調した。
共同声明では「我々は中東地域で緊張が高まり続けている状況に深い懸念を表明する」とした上で、「最大限に自制し、状況をさらに悪化させる可能性のある行動を避けるよう求める」と呼びかけた。
「トランプ政権の圧力で『象』(インド)と『龍』(中国)が再び踊り始めた」
今回の首脳会議では、中国の習近平国家主席とモディ首相が二国間会談を行い、両国の協力を強化する意向を示した。
英紙テレグラフはこれについて、「米国のドナルド・トランプ政権の圧力により『象(インド)』と『龍(中国)』が再び踊り始めた」と評価した。これまで国境問題を巡って対立してきた両国の首脳が、互いを「競争相手」ではなく「パートナー」と呼び始めた。
習主席とモディ首相の会談は終始和やかな雰囲気に包まれた。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は「トランプ政権の保護貿易政策とインドに対する貿易圧力が米国とインドの関係を揺るがした」と指摘し、「これにより、長年の競争相手だった中国とインドが接近した」と分析した。
中国とともにブリックスを主導するロシアのウラジーミル・プーチン大統領も、今回の首脳会議で一定の成果を上げた。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は、プーチン大統領の出席について「ロシアの西側からの外交的孤立を終わらせることができる舞台」と評価した。
特に「満面の笑み」が目立った習主席とプーチン氏
今回の首脳会議では、これまで国際舞台ではなかなか見られなかった習主席とプーチン大統領の満面の笑みが何度も捉えられた。

習主席、プーチン大統領、モディ首相は互いに手を取り合い、満面の笑みで歓迎の意を示した。
習主席とプーチン大統領は、公式の場で感情を表に出さないことで知られている。米外交専門誌フォーリン・ポリシーは「西側メディアは習主席が満面の笑みを浮かべたり、大きく笑ったりする姿をほとんど見せず、厳格で、時には陰鬱な表情の写真を好むとみられる」と伝えたことがある。
米総合週刊誌ザ・ニューヨーカーも「何を考えているのかをうかがわせる感情をほとんど表に出さない。公然と怒ったり、虚勢を張ったりすることもない」と評した。
一方、今回の首脳会議後、FTは「習主席、プーチン大統領、モディ首相が明るく笑いながら手を取り合う姿は、西側の混乱と対照的だった」と伝えた。
ブリックスを通じて中国・ロシア・インドが得たものは?
3首脳の表情が特に明るかった背景には、各国が今回の首脳会議を通じ、米国中心の国際秩序に対抗して多極的な国際秩序を強化し、経済・金融分野で西側への依存度を下げる方向で認識を共有したことがある。
中国については、ブリックスを自国の国際的な影響力を拡大するためのプラットフォームとして活用する基盤を整えたとの評価が出ている。習主席は今回の会議でAI協力の拡大を提案し、中国製AIモデルを発展途上国に普及させる構想を打ち出したほか、グローバルサウス諸国との技術協力を拡大する足がかりも築いた。

ロシアは、ウクライナ戦争の長期化に伴う西側の制裁を乗り越え、依然として主要なパートナー国と重要な関係を維持していることを示した。FTは「プーチン大統領のブリックス首脳会議への出席は、ロシアが西側によって孤立していないことを示す舞台となった」と評価した。
インドにとっても、国境問題を巡って緊張関係が続いてきた中国との関係を安定させる機会となった。AP通信は「習主席とモディ首相の首脳会談は、2020年の国境衝突以降悪化した両国関係を改善するための慎重な取り組みだった」と分析した。
一方、ブリックス加盟国のイランは、米国・イスラエルとの戦争に対する加盟国の懸念と、自国の核施設への攻撃に対する批判を共同声明に反映させた。これにより、戦争が続く中で外交的な支持基盤を確認する成果を上げた。
