米財務省、イラン制裁回避に加担したロシア大手銀行を制裁
ロシアのVTB銀行を制裁、イランと銀行間決済
ベッセント氏「イランの支援者を徹底的に特定し孤立化」

米財務省は、イランへの経済的圧力を強めるため、同国の金融機関と取引してきたロシアの大手銀行を制裁対象に指定した。
米財務省外国資産管理局(OFAC)は14日(現地時間)、ロシアの大手金融機関VTB銀行が制裁対象となっているイランの銀行と関係を築き、対イラン制裁の回避に加担したとして、制裁対象に指定したと発表した。
VTB銀行はここ数年、イラン国内に支店を開設しており、過去3年間に制裁対象のイラン金融機関と銀行間の決済関係を構築していたことが調査で明らかになった。2025年1月からはテヘランで事業を拡大したとされる。
さらに、凍結された数十億ドル(数千億円規模)のイラン資産を移転するための措置を講じたほか、イラン・リアルとロシア・ルーブル建ての決済口座を通じ、両国の通貨で決済できる仕組みを構築したと米財務省は説明した。
今回の措置は、米国のドナルド・トランプ政権が推進するイランの経済的孤立化策の一環だ。米国はイランとの交渉が行き詰まる中、同国との取引を打ち切らなければ制裁を科すとして、第三国の機関に圧力をかけている。
米財務省はこれまでにも、イランとの取引を続けたことを理由に、同盟国であるエジプト、アラブ首長国連邦(UAE)、トルコの銀行をそれぞれ制裁している。
米国のスコット・ベッセント財務長官は「イラン政権によるテロ組織の維持を可能にする物的・技術的・金融的支援の提供者を引き続き標的とし、阻止していく」と述べた。さらに、「イラン政権に対するいかなる支援も容認しない。イランの支援者を引き続き特定し、暴露し、孤立させていく」と強調した。

