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2026年9月15日(火) 東京 --

「もうなくなった病気じゃないの?」感染者はすでに4,000人目前…米国で死者が相次ぐ病気とは

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
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米国で、一時は事実上撲滅されたとみられていた「麻疹(はしか)」が再び急速に拡大している。今年の感染者は4,000人に迫り、30年以上ぶりの高水準となる中、ワクチン未接種の40歳女性が麻疹によるとみられる合併症で死亡するケースも発生した。

40歳女性も死亡…ペンシルベニア州の感染者670人

14日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)やウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、ペンシルベニア州に住む40歳の女性が最近、麻疹が疑われる感染症に伴う呼吸不全で死亡した。

NYTが入手した関連資料によると、この女性は最近、麻疹患者との接触歴があり、その後、典型的な麻疹の症状を示していた。

ただし、死亡するまでに麻疹の確定診断は受けていなかったという。直接の死因は、麻疹感染が疑われることに伴う呼吸不全と記録された。

女性は麻疹ワクチンを接種しておらず、慢性閉塞性肺疾患(COPD)を患っていたことも分かった。基礎疾患があったことから、感染後に重症化するリスクが比較的高かったとみられる。

ペンシルベニア州では麻疹の感染が急速に拡大している。これまでに州内の感染者は670人に増え、このうち124人が入院した。

先月までに麻疹関連の死者2人が報告されており、今回の死亡例がさらに加わった。

先に死亡した2人も、いずれもワクチンを接種していなかったとされる。

WSJは先月25日、2人がペンシルベニア州南東部ランカスター郡の住民で、同地域で麻疹による死者が出たのは35年ぶりだと報じていた。

ランカスター郡には大規模なアーミッシュのコミュニティーがあり、当時、州内の感染者の多くが同地域に集中していた。

当時、ペンシルベニア州の28郡で確認された麻疹患者は390人を超えていた。感染者のおよそ3分の1は18歳未満の子どもや青少年だった。

それからわずか数週間で、州全体の感染者数は670人にまで増加した。

米国の麻疹患者3924人「30年以上ぶり最多」

米国全体でも感染拡大が続いている。

米疾病対策センター(CDC)によると、今年に入って確認された麻疹の感染者は3,924人に達し、30年以上ぶりの高水準を記録した。

先月時点では約2,700人だったが、その後も速いペースで感染者が増えている。

米国はワクチン接種の普及を背景に、2000年に国内での麻疹撲滅を宣言した。

その後、麻疹による死亡例は極めてまれになっていたが、近年はワクチン接種率の低下とともに感染が再び広がっている。昨年には、約10年ぶりとなる麻疹関連の死亡例も確認された。

麻疹は非常に感染力が強い一方、ワクチンによって予防できる感染症だ。

CDCによると、麻疹・おたふく風邪・風疹の3種混合ワクチン(MMRワクチン)を2回接種した場合、麻疹に対する予防効果は約97%に達する。

感染者の多くは回復するものの、ワクチン未接種者や乳幼児などでは、肺炎や重度の脱水症状、脳炎などの重い合併症につながることがある。

ペンシルベニア州で最近発生した死亡例がいずれもワクチン未接種者だったことから、保健当局も改めてワクチン接種を呼びかけている。

ペンシルベニア州のジョシュ・シャピロ知事は先月、死者が確認された際、「麻疹による発症や死亡は十分に防ぐことができる悲劇だ」と述べ、ワクチンの安全性と有効性は世界的に実証されていると強調した。

米国では、麻疹の再拡大を巡り、保健政策をめぐる議論も続いている。

ドナルド・トランプ政権で、これまでワクチンに懐疑的な姿勢を示してきたロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が保健福祉長官を務める中、ワクチン接種率の低下と麻疹感染拡大への懸念が高まっている。

2000年に麻疹の「排除」を達成した米国で感染者が4,000人に迫る中、20年以上にわたり維持されてきた麻疹の感染抑制体制が、再び試練に直面している。

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