警察署内で女性に性的暴行か 警察官・職員78人全員を停職

パキスタン北部の大都市ラホールにある警察署内で、警察官が20歳の女性に性的暴行を加えたとの疑惑が浮上し、同署に所属する警察官や職員など78人全員が職務停止措置を受けた。
4日(現地時間)、パキスタンの日刊紙「ドーン」(Dawn)は、ラホール警察庁の高官の話として、被害女性が警察署内の一室で性的暴行を受けた疑いがあると報じた。
この高官は、「被害女性は警察幹部らの前で、自身が性的暴行を受けたと主張する部屋を正確に指し示した。その部屋は警察署の建物の2階にあった」とした上で、警察の規定では、すべての職員に警察署内での不正行為を監視する義務があるため、全員を停職処分としたと明らかにした。
今回の措置は、パキスタン警察史上最大規模の懲戒処分の一つと伝えられている。
事件は、被害女性Aさん(20)の父親が前日、警察に告訴状を提出したことで明らかになった。父親は、精神障害のある娘が日曜日の2日に家を出たまま一日中帰宅しなかったため、娘を捜しに出た。
その途中、ある男性から、私服警察官がAさんを連れて行ったと聞き、警察署に向かった。
ところが、警察署に到着した際、「娘が家に帰ってきた」との電話があり、再び自宅に戻ると、Aさんは泣いていたという。理由を尋ねると、Aさんは「警察官が私をオートバイに乗せて連れて行き、襲われた」と答えた。
パンジャブ州のイルファン・サディク・タラル検事総長は、今回の事件を重大事件と位置付け、透明性のある公正な捜査を行うよう指示した。タラル検事総長は、「女性や子どもに対する犯罪は容認できず、被害者の法的保護と正義の実現が検察の最優先課題だ」と強調した上で、「責任者が法に基づいて処罰されるよう、確固たる証拠に基づいて起訴する」と述べた。
