トランプ氏、ホルムズ海峡を「新たな米国領土」とする画像投稿 イラン反発

ドナルド・トランプ米大統領が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、ホルムズ海峡を米国の新たな領土だと主張する画像を投稿し、波紋を呼びそうだ。
これに先立ち、トランプ大統領は14日(現地時間)、ニューヨーク州ガーデンシティのナッソー郡警察学校で演説し、「イランは今、非常に負けている。勝利が確保されれば、ホルムズ海峡を近いうちに米国領と宣言することになるだろう」と述べた。
続けて「米国がすでに海峡を封鎖しているため、本質的にはすでにそうだ(米国領だ)」とし、「我々が望まない限り、どの船も海峡を通過できない」と強調した。ただし、ホルムズ海峡を米国領へ編入するための具体的な方法は示さなかった。
トランプ大統領はこの発言をしながら笑みを見せた。このため一部では、「ホルムズ海峡を米国領へ編入する」との発言は冗談ではないかとの見方も出ていたが、その4日後に再びホルムズ海峡併合への野望を露わにした。
今回公開した画像では、「新たな米国の領土」との文言とともにホルムズ海峡が強調されている。トランプ大統領はこの画像に特段の説明を添えなかった。
イランは直ちに反発した。イランのカゼム・ガリーブアーバーディ外務次官は「X(旧Twitter)」に、「トランプがペルシャ湾の名称を正しく書いたように、ホルムズ海峡に関する彼の妄想も近いうち正されるか、我々がこの妄想に陥った者の妄想を正すことになる」と投稿した。
トランプ大統領がホルムズ海峡を米国領と宣言すると表明した当日にも、イラン外務省は「戦争前、世界の石油生産量の5分の1を扱っていた重要な海上交通路は、SNSや空母、命令、選挙演説などで掌握できるものではない」と指摘した。
続けて「米国は敗北の現実を認め、妄想に陥るのをやめよ」とし、「米国が敗北の現実を受け入れ、妄想に陥るのをやめない限り、イランは引き続き封鎖を強行する」と強調した。
イラン「完全な終戦を望む」
米国とイランは6月17日、戦争終結に向けた了解覚書(MOU)に署名した。60日間の交渉期間は17日、目立った成果がないまま期限を迎えた。双方は恒久的な終戦やイラン核問題などを巡って最終合意を目指したが、立場の違いを埋められなかった。
現在、イランは米国との停戦ではなく、戦争を完全に終わらせる合意を望んでいるとの立場だ。
18日、イランのアッバス・アラグチ外相は「我々は停戦ではなく戦争の終結を望んでいる」とし、「短期間だけ交戦を止めた後、再び戦争が起きる状況は受け入れられない」と強調した。この中で、昨年イスラエルと繰り広げた「12日間戦争」にも言及した。
しかし、トランプ大統領はイランとのいかなる会談も進行中ではなく、予定もないと反論した。
これは前日、トランプ大統領の娘婿で特使のジャレッド・クシュナー氏が「米国とイランは非常に前向きで活発な対話を行っている」と明らかにしたことと相反する発言だ。
これに関連し、AFP通信は米国当局者の話として、「両国間で前向きな協議があったのは事実だ」としながらも、「トランプ大統領はイランが合意する準備が整うまで待つことを決め、側近らに交渉を中断するよう指示した」と報じた。
イラン、ホルムズ海峡の支配力を失ったか
一方、イランが掌握したと主張してきたホルムズ海峡の支配力が、一定程度弱まったとみられるとの分析が出ている。
CNNは18日、海運データ会社Kplerの資料を引用し、「最近2週間にホルムズ海峡を通過した船舶の80%以上が、イラン側ではなくオマーン側の航路を利用した」とし、「イランが少なくとも部分的には海峡の支配権を失ったとの見方が、ますます優勢になっている」と伝えた。
CNNは「イランは国連が承認したオマーン側の航路を利用しようとする数十隻の船舶を攻撃してきたが、最近では大半の船舶がこうした危険にもかかわらず、イラン側の要求を無視し、米海軍が保護するとの約束の下でオマーン側の航路を利用している」と伝えた。
Kplerは「イランはホルムズ海峡を通過する船舶からサービス料金を受け取る権利があると主張しているが、最近は実際にはそうできていないようだ」と分析した。
ただし、ホルムズ海峡の正常化には現在の状況からなお程遠いとの懸念もある。英国海運貿易オペレーション(UKMTO)によると、最近数日間にホルムズ海峡を通過していた船舶2隻が、正体不明の飛翔体による攻撃を受けたためだ。
これに関連し、合同海洋情報センター(JMIC)は「攻撃を受けた船舶1隻の乗組員1人が死亡した」とし、「同船はオマーンに近い航路を航行していた」と説明した。
国連傘下の国際海事機関(IMO)によると、2月28日に始まったイラン戦争では、これまでに船舶への攻撃が65件発生し、船員17人が死亡した。死者の大半はイランによる攻撃で死亡したが、6月には米海軍の攻撃で3人が死亡したこともあった。

