トランプ氏、イラン戦争の出口見えず 同盟国への圧力強める

イラン戦争を終結させる方法を見いだせずにいる米国のドナルド・トランプ大統領が今週、同盟国を相手に迷走ぶりを見せていると、米ワシントン・ポスト(WP)が20日(現地時間)に報じた。トランプ大統領は今週、同盟国オマーンへの爆撃をちらつかせたほか、ホルムズ海峡とその沿岸に位置するオマーン、アラブ首長国連邦(UAE)、イランの領土を円で囲んだ地図を投稿し、「新たな米国領土」と名付けた。
翌日、トランプ大統領はイランに対する「経済のDデー」を宣言し、イランを支援する国には深刻な結果が待ち受けていると警告した。専門家らは、今週相次いだトランプ大統領のメッセージについて、いら立ちが募っている兆候だと指摘している。トランプ大統領がイラン戦争から抜け出す方法を見いだせずにいるように見えるためだ。
戦争での勝利を宣言できない中、トランプ大統領は次第に同盟国への攻撃を強めている。米カーネギー国際平和基金のアンドリュー・レバー研究員は「トランプ大統領は抜け出せない状況に陥っている。軍事力でも、虚勢でも解決できない問題だ。トランプ大統領は他者に怒りをぶつけている」と述べた。
ここ数週間、戦争は奇妙な膠着状態に陥っている。7月以降、米国によるイランへの攻撃と、イランによる湾岸地域の米同盟国への攻撃が大幅に減少したためだ。米国の軍需品の備蓄が減少する中、トランプ大統領は当面、軍事力の行使を断念し、経済的圧力に重点を置いている。専門家らは、この措置が特にイランの民間人に深刻な経済的苦痛をもたらしている一方、イラン指導部から譲歩を引き出すことには失敗していると指摘する。
2015年のイラン核合意をまとめた米交渉チームの一員だった元米外交官アラン・エア氏は、この膠着期における米トランプ政権の動きを「タールピットにゆっくりと沈んでいく、もがくマストドン」に例えた。エア氏は、今週の米大統領の発言について、「ホルムズ海峡の航行を通常の水準に戻すという最低限の目標すら達成できないことへのいら立ち」を示す証拠だと述べた。
オマーンがトランプ大統領の怒りの矛先になったことは、同氏が現実からいかにかけ離れているかを示していると専門家らは指摘する。エア氏は「トランプ大統領がオマーンに怒っている理由は、韓国に怒っている理由と同じだ」とし、「どちらもトランプ大統領の問題を解決してくれなかったからだ」という。
一方、米外交問題評議会(CFR)のシニアフェローであるエドワード・フィッシュマン氏は、トランプ大統領はイランとの貿易を断たない国々への脅しのような警告を頻繁に発するものの、実際に後続措置を取ることはほとんどないと指摘し、トランプ大統領の脅しについて「信頼に足る脅威だとは思わない」と強調した。



