ウクライナ、防空ミサイル供給が3分の1に減少 ロシアの攻撃で被害拡大
西側の防空ミサイル支援が急減…ゼレンスキー大統領「上半期の供給量が3分の1に減少」と警告
アメリカ、中東の紛争の影響で自国の在庫不足…ウクライナへの支援能力が事実上麻痺
軍事施設ではなく物流網・民間施設を集中攻撃…ブロヴァリ駅の空爆などで少なくとも17人が死亡

ウクライナの首都キーウで、防空網の深刻な弱体化が浮き彫りになった。昨夜、ロシア軍が発射したミサイル28発を一発も迎撃できず、ウクライナ全土の防空網の枯渇懸念が現実化している。さらに、アメリカのイラン戦争への介入による西側の防空ミサイル在庫不足が重なり、ウクライナに対する同盟国の安全保障支援が事実上麻痺状態に陥ったとの指摘がある。
一発も当たらなかった…迎撃率0%の悲劇
5日(現地時間)、ユーロニュースなどの海外メディアは、ウクライナ空軍の発表を引用し、ロシア軍が前夜、ドローン115機と弾道ミサイル24発、ツィルコン極超音速ミサイル4発を含む大規模な攻撃を仕掛けたと報じた。
しかし、ウクライナ防空部隊はロシアが発射したミサイル28発を一発も迎撃できなかった。数日前の1日にも弾道ミサイル27発中1発しか撃墜できず、防空ミサイル在庫枯渇による撃墜率急減の現象が深刻化している。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は軍首脳部会議直後にソーシャルメディア(SNS)を通じて「今年上半期の防空ミサイル供給量が昨年同時期に比べて3分の1に減少した」と明らかにした。続けて「同盟国が武器支援を遅らせたり、譲渡をためらったりすることが結局は恐ろしい人的被害と破壊につながる」と訴えた。
アメリカ、イラン戦争の激化でミサイル在庫枯渇…ウクライナ支援に動けず
防空ミサイルの枯渇の決定的な原因として、最近のアメリカとイラン間の戦争による中東情勢の悪化が挙げられる。アメリカが軍事施設や同盟国の防衛のためにパトリオットなどの防空ミサイルを中東全域に大量消費する中、米軍の防空武器在庫にも警告灯が点灯している。
米国防総省が自国の在庫管理と中東前線対応を最優先課題にしているため、ウクライナに向かう防空ミサイル支援の優先順位は後回しにされた。主要防衛企業の生産速度がミサイル消費速度に追いつかないため、アメリカでさえ、ウクライナからの防空ミサイル追加要請に事実上応じられない状況にある。
戦略路線を変えたロシア…軍事施設ではなく物流・民間基盤施設を集中攻撃

ウクライナの防空の隙間を突いたロシアは、軍事施設ではなく民間経済基盤施設と物流拠点を集中攻撃している。
最も大きな被害が発生したキーウ州ブロヴァリ地域のクヴィトネヴァ鉄道駅では、最終列車が遅延し、停留所に残っていた乗客に向かってミサイルが落下し8人が死亡した。また、最大の民間宅配会社ノヴァ・ポシュタ、電子商取引企業Rozetka、流通業者のエピセンターなどの主要物流センターが大規模に破壊された。ノヴァ・ポシュタ側はロシア軍がキーウ物流センターを攻撃する過程で殺傷力の高い集束弾まで使用したと主張した。
ウクライナのセルヒー・コレツキー首相は「軍事的目的が全くない明白なテロ行為」とし「数百万人が利用する企業と物流拠点を意図的に狙った」と批判した。
多重前線に閉じ込められた西側、戦略的転換がなければ壊滅的被害
一部では今回の事態が中東と東欧という「二つの前線」に直面した西側の軍需支援能力の限界を明確に示した事件だと分析している。アメリカをはじめとする西側諸国が中東戦にミサイル資源を注ぎ込む間に、ウクライナの防空網が無力化されるドミノ現象が起きたとの指摘がある。
ウクライナ政府は被害企業と緊急会議を招集する一方、西側主要国に防空ミサイルの緊急追加配分を再度促している。しかし、アメリカの在庫不足とグローバル防衛産業供給網のボトルネック現象が続く限り、首都キーウを含む主要都市の追加露出は避けられない見通しだ。


