
ホンダがクアンタムスケープと全固体電池の商用化に向けた長期共同研究契約を締結した。
18日(現地時間)、電気自動車メディアElectrekの報道によると、両社は電気自動車(EV)をはじめとするさまざまな分野に適用する全固体電池の開発と製造プロセスの構築で協力することで合意したという。
今回の協力は、クアンタムスケープがフォルクスワーゲンに続いて2番目の主要完成車メーカーと結んだ全固体電池のパートナーシップだ。ホンダは自社の研究組織でクアンタムスケープの技術プラットフォームを競合他社の技術と比較・評価した後、共同開発を決定した。
本田技術研究所のCOOである小川厚氏は、評価の過程でクアンタムスケープの技術が「魅力的で独自の強み」を示したと述べ、自動車を含むさまざまな応用分野で価値を創出する潜在能力があると語った。
両社の協力範囲はバッテリー性能の検証にとどまらず、全固体電池の開発と並行して量産に向けた製造プロセスの構築も共同で推進する予定だ。クアンタムスケープは今年初め、全固体電池用生産ライン「イーグルライン」を稼働させ、生産基盤の拡大に着手している。
ホンダは自社の全固体電池生産準備も並行して進めている。2025年1月、栃木県さくら市の本田技術研究所でパイロットラインの稼働を開始した。ただし、全固体電池を電気自動車時代の「ゲームチェンジャー」と位置づけながらも、全体の電動化計画は規模を縮小している。
今回のバッテリーの適用分野は電気自動車に限定されない見込みだ。ホンダは全固体電池を二輪車や電力機器、エネルギー貯蔵装置分野にも活用する可能性を示唆している。これにより、今回の協力は次世代電気自動車バッテリーの確保にとどまらず、さまざまな電動化製品へと広がる可能性がある。
クアンタムスケープの技術力は先行する実証事例でも示された。フォルクスワーゲンは昨年9月、クアンタムスケープのQSE-5セルを適用した試験車両として大幅に改造したドゥカティV21Lを公開した。フォルクスワーゲンはリチウム金属陰極とセラミックセパレーターを採用したこの技術が、従来のリチウムイオンバッテリーよりもエネルギー密度と急速充電性能、安全性、寿命の面で大きな優位性があると評価した。
QSE-5 Bサンプルはエネルギー密度844Wh/Lを記録し、充電量10%から80%まで12.2分で充電可能だ。クアンタムスケープによると、高速セパレーター生産プロセス「コブラ」を採用したイーグルラインはギガワット時(GWh)規模の全固体電池生産に対応できる設計になっているという。
これを受けて市場も反応した。クアンタムスケープの株価はホンダとの協力発表後12%上昇した。これにより、全固体電池の商用化可能性と完成車メーカーとの提携拡大が、今後の市場の主要な焦点となっている。











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