台湾の日本代表機関に核シェルター設置…中国の軍事圧力続く中、有事に備え
台北事務所の関連施設へ核シェルター設置…防爆扉を除去する換気装置、耐震機能も備える

台湾にある日本の代表機関の関連施設に、日本製の核シェルターが設置されたことが明らかになった。
30日、産経新聞は複数の関係者の話として、日本台湾交流協会台北事務所の関連施設に2026年春、日本企業ワールドネットインターナショナルが製作した地下シェルターが設置されたと報じた。
日本台湾交流協会は、日本と正式な外交関係がない台湾で事実上、大使館の役割を果たしている。ビザ(査証)の発給などの領事業務や、日台間の交流実務を担当している。
シェルターは、核・生物・化学(NBC)攻撃に対応できるよう設計されている。放射性物質などの有害物質を除去する換気装置や、爆発の衝撃に耐える防爆扉を備え、耐震性も確保している。日本製の核シェルターが海外に設置されるのは異例だと産経は伝えた。
日本台湾交流協会はシェルターの設置について「施設の警備に関する事項だ」として、具体的な回答を避けた。
中国による台湾への軍事的圧力が続く中、有事に備えた危機管理態勢の強化とみられる。
台湾は、中国の軍事的脅威に対応するため、戦時への備えを強化している。2026年の防空演習では、台湾北部と中部地域で移動通信の速度を意図的に低下させ、通信障害に対応する訓練が初めて実施された。
テレビ朝日によると、台湾軍の大規模な「漢光演習」では、中国による海上封鎖や上陸攻撃を想定した訓練も行われた。台北中心部に通じる海岸近くの橋を封鎖し、戦車を配置した。頼清徳(らい・せいとく)台湾総統も、安全な場所に避難する訓練に参加した。
中国は2025年12月、台湾周辺で「正義の使命2025」演習を実施し、5つの海空域で実弾射撃を予告するなど、台湾への圧力を強めた。日本政府は当時、台湾海峡の緊張を高める行為だとして、中国側に懸念を伝えた。
