米加貿易交渉、決裂の責任巡り応酬…カーニー首相「米国が準備できれば交渉再開」
ラトニック長官の「政治的理由で決裂」主張にカーニー首相が反論…米国の50%関税にカナダも「同額」の報復関税へ

カナダと米国の貿易交渉決裂を巡る責任の応酬が激化している。米国がカナダ産品に50%の関税を課したのに続き、カナダも報復関税の発動を控えており、両国間の貿易対立は一段と激しさを増している。
3日(現地時間)、CNBCによると、カナダのマーク・カーニー首相は同日、オンタリオ州サンダーベイで開かれた記者会見で、カナダが政治的目的で米国との貿易交渉を決裂させたというハワード・ラトニック米商務長官の主張を真っ向から否定した。
カーニー首相は「敬意を込めて言うが、米国で任命された、選挙で選ばれていない閣僚たちがカナダ政治の専門家だとは思わない」とし、「我々は常にカナダにとって最も利益になるものを守る」と述べた。さらに、交渉決裂後、米国が交渉時に示していたレッドラインについて主張を変えていると指摘した。
ただ、カーニー首相は両国に利益をもたらす合意の可能性は依然として残されているとの考えを示した。「米国が準備できれば、我々もいつでも交渉のテーブルに着き、そうした合意をまとめる用意がある」と明言した。
ドナルド・トランプ米大統領はすぐさまカーニー首相に矛先を向けた。3日、「トゥルース・ソーシャル」に「カーニー首相のようなカナダの政治家がドナルド・トランプ大統領を『敵』に仕立てることは、カナダ経済が崩壊するまでは有利に働くかもしれない」としつつ、「経済が崩壊すれば、これまでカナダのどの政治家も経験したことのないほど悪い政治的結果を招くだろう。見ていろ」と警告した。
今回の舌戦は、ラトニック長官が2日、CNBCのインタビューで、カナダが米国との間でほぼ妥結に達していた貿易合意を「もっぱら政治的な理由で決裂させた」と主張したことで始まった。ラトニック長官は、カナダがトランプ大統領を「無礼に扱った」とし、10月中旬の補欠選挙が終われば態度が変わるだろうと主張した。
これに先立ち、両国の交渉団はトランプ大統領が示した8月22日の期限までに合意に達しなかったため、交渉を中断した。これを受け、米国はカナダからの輸入品のうち、約200億ドル(約3兆1,300億円)規模の一部に50%の関税を課すこととし、カナダも来週発効する「同額」の報復関税で対抗する構えだ。
