「ChatGPTに広告を入れた結果」わずか200日で年10億ドル、OpenAIが見せた“意外な成果”
OpenAI、「ビジネスモデル多角化の成功」を強調競合Anthropicは広告導入を批判

OpenAIは、自社の人工知能(AI)モデル「ChatGPT」の広告による年換算売上高が、約200日で10億ドルを超えたと公表した。来年初めの上場を控え、広告事業が業績改善に寄与しているとのメッセージを強調しているものとみられる。
OpenAIは31日(現地時間)、現在約40カ国で展開しているChatGPT広告の売上高が10億ドルに達したと明らかにした。米国内の利用者向けに広告を開始してから約200日での達成となる。
ChatGPT広告の売上高は、最近公表されたOpenAI全体の年換算売上高400億ドル(約6兆4,100億円)の2.5%を占める。OpenAIは現在、数万の広告主が同社の広告プラットフォームを利用しているとし、「広告は消費者向けサブスクリプション、法人向けサービス、利用量ベースのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)とともに、多角化したビジネスモデルの柱の一つとなっている」と説明した。
OpenAIは、利用者がChatGPTを通じて情報探索、検討、意思決定が一体となった体験を得られるとし、広告によって有用で関連性の高い情報を提供する機会を生み出せるとの考えを示した。一部の広告主は28日間広告を展開し、3倍の収益を達成した。
OpenAIは「ChatGPT広告をより多くの市場に拡大し、新たな広告形式や広告目的、購入オプション、成果測定機能などを導入する予定」と明らかにした。また、広告が表示されてもChatGPTの回答には影響せず、回答とは明確に分けて表示されるとしている。
OpenAIが自社広告の売上実績を公表したのは、新規株式公開(IPO)を進める過程で投資家に自社の実績をアピールするためとみられる。最近、企業価値で競合のAnthropicに逆転され、上場時期も年内から来年初めに延期した状況で、広告売上高を強調した形だ。
OpenAIは2月9日から米国で、AIチャットボット「ChatGPT」の無料アカウントと低価格プラン「ChatGPT Go」のアカウントを対象に、広告の試験サービスを開始した。現在、ChatGPTの無料利用者とChatGPT Goの加入者に広告を表示している。
一方、OpenAIの競合Anthropicは、自社の人工知能(AI)モデル「Claude」に広告を付けないと宣言した。Googleも「Gemini」にはまだ広告を導入していない。今年初め、Google DeepMindの最高経営責任者(CEO)だった英国のデミス・ハサビス氏は、OpenAIが広告導入に否定的だった姿勢を転換した際、「驚いた」と反応した。また、Anthropicはスーパーボウルの広告を通じてOpenAIの広告導入を批判し、OpenAIと対立した。
