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2026年9月12日(土) 東京 --

「製造費70円→販売4800円」中国でグッチ・SK-IIに化けた偽造化粧品 肌トラブルも

引用:新京報
引用:新京報

中国で、一般の化粧品を有名高級ブランドの製品に見せかけ、インターネットで販売する大規模な偽造品の製造・流通の実態が明らかになった。

中国紙・新京報は7日(現地時間)、広東省汕頭市和平鎮一帯で行われていた偽造化粧品の取引について報じた。取材の結果、原料の調達から製造、物流業者による配送、ネット販売まで、それぞれの役割を分担する違法な流通網が構築されていたことが分かった。

同紙がネット通販で入手した化粧品6点を調べたところ、全てが偽造品と判明した。パッケージは外見だけでは正規品との区別が難しいほどよく似ていたが、赤外線分光分析による正規品との比較や、販売経路をさかのぼる調査によって、偽物であることが確認された。

製造業者は生産設備を1カ所に集めず、複数の民家に作業場を分散させていた。そこで製造した化粧品を、グッチやSK-II、ヘレナ・ルビンスタイン、シャネルなど有名ブランドのロゴ入りのパッケージに詰め、正規品に見せかけていた。

製造費と販売価格の間には、大きな開きがあった。製造費がわずか3~5元(約70~116円)の偽造口紅は、中間業者に60元(約1,400円)で売り渡され、最終的にはネット通販サイトで200元(約4,600円)を超える価格で取引されていた。同ブランドの正規品価格410元(約9,500円)の半額程度に当たる。

新京報は、価格が極端に安いわけではないことから、消費者がセール品や免税店の商品、並行輸入品と誤認する可能性があると指摘した。

実際に健康被害も出ている。ネットで購入した化粧品を使った一部の購入者には、肌が腫れたり荒れたりする症状が現れ、その後、病院で接触皮膚炎と診断されたという。

販売業者は、捜査当局の追跡を逃れるための手口も使っていた。1日に数百件の注文に対応できる発送体制を整える一方、ネット販売用のアカウントは約2週間ごとに閉鎖し、新たなアカウントを開設して営業を続けていたという。

生産拠点の周辺も厳重に警戒されていた。建物の各所に監視カメラや警報装置を設置し、部外者を見張る人員まで配置するなど、取り締まりに備えた体制が敷かれていた。

同紙によると、取材班が現場を確認した後には、警察官をかたる人物から電話があり、逮捕される可能性があると脅されたり、通報の取り下げを求められたりしたという。

ただ、地元の警察や市場監督管理当局が、この事件について正式に捜査に着手したかどうかは、まだ明らかになっていない。地元の関係者や宅配業者などが違法な流通を黙認したり、手助けしたりしたとの疑惑についても、現時点では具体的な事実は確認されていない。

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