
2026年型トヨタ・シエナ 一部改良、ハイブリッド専用ミニバンがさらに磨かれた
トヨタは北米市場向け大型ミニバン「シエナ」の2026年モデルを発表し、2026年1月から販売を開始した。現行4代目(2021年登場)をベースとした一部改良で、標準装備の大幅拡充と内外装の仕上げ直しが主な変更点だ。全グレードにハイブリッドシステムを標準搭載するという方針は今回も変わらない。
価格と主要スペック
米国市場における希望小売価格はエントリーグレードのLE(前輪駆動)が4万120ドル(約620万円)からで、XLE、XSE、リミテッド、プラチナと上位グレードにかけて段階的に設定されている。パワートレインは全グレード共通で2.5リッター直列4気筒ハイブリッドとe-CVTの組み合わせ。システム最高出力は245PSで、EPA基準の複合燃費は前輪駆動モデルで36mpg(約15.3km/L相当)、四輪駆動モデルで35mpgを実現している。四輪駆動システムは専用のトランスファーケースやドライブシャフトを持たない電子制御式で、後輪を独立した電気モーターで駆動する構造。発進時には最大80%のトルクを後輪に配分し、雪道や雨天時の安定性を高める。
装備の拡充内容
今回の一部改良で最も大きく変わったのは各グレードの標準装備だ。LEにはパワーリアリフトゲート、フロントガラスデアイサー、ブラックルーフレール、自動防眩ルームミラー、ホームリンクが新たに標準装備され、オーディオシステムのスピーカーも6基から8基に増強された。XLEとXSEにはアウターミラーのターンシグナルとルーフレールが標準化。スポーティグレードのXSEには12スピーカーのJBLプレミアムオーディオシステムが追加されている。全グレードにトヨタ・セーフティ・センス(TSS)の最新版が標準搭載されており、プリクラッシュセーフティ、車線逸脱警報、アダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポット警告、後方交差交通警報などの機能を網羅する。また、ワイヤレスApple CarPlay・Android AutoとOTA(無線)ソフトウェアアップデートにも全グレードで対応している。
内外装デザイン
フロントグリルはワイド化と立体感の向上が図られ、LEDヘッドランプ・テールランプのデザインも整えられた。室内は7人乗りと8人乗りの2仕様が用意され、2列目には独立したキャプテンシートとスライド機構を採用。ダッシュボードには大型タッチスクリーンのインフォテインメントシステムを搭載する。3列目シートを折りたたむと大型の荷室として活用でき、ファミリーユースの実用性は高い。上位グレードには360度パノラミックビューモニター、ヘッドアップディスプレイ、ハンズフリーパワーリアリフトゲート、ワイヤレス充電などが備わる。
走行性能とサスペンション
フロントにマクファーソンストラット、リアにダブルウィッシュボーンを採用するサスペンション構成で、乗り心地と走行安定性の両立を図っている。静粛性向上を重視したNVH設計により、長距離移動でも快適な車内環境を維持できる。最上位グレードには路面状況に応じてセッティングを自動調整するアダプティブダンパーが採用されている。0-100km/h加速は約8秒台とされ、日常走行から高速道路合流まで不満のない動力性能を確保している。
競合との比較と維持費
北米ミニバン市場での直接競合はホンダ・オデッセイ、クライスラー・パシフィカなど。シエナは全車ハイブリッド化による燃費性能と先進安全装備の充実度で差別化を図っており、クライスラー・パシフィカのPHEVオプションと並んで電動化対応の点でも存在感を示している。ハイブリッドシステムの耐久性と低故障率もシエナの強みとして知られており、燃料費を含めた実使用コストの低さがユーザーから高く評価されている。トヨタの広範なサービスネットワークにより、定期点検や消耗品交換も滞りなく対応できる体制が整っている。











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