
レクサスがブランド初となる3列シートの純電気SUV「TZ」を世界初公開し、大型電動SUV市場への本格参入に踏み出した。
「TZ」の開発テーマは「DISCOVER LIMITLESS」。新開発の専用プラットフォームをベースに構築された大型電動SUVだ。ボディサイズは全長5,100mm、全幅1,990mm、全高1,705mmで、3列シートを備える。ファミリー層とレジャー需要を主なターゲットとしている。

外観は幾何学的パターンを用いたスピンドルボディとシンプルなボックス型シルエットにより、空力性能とSUVらしい力強い存在感を両立させた。レクサス初となる車体同色の発光エンブレムも採用されている。

室内は「Driving Lounge」コンセプトのもとにまとめられた。大型パノラマルーフと感覚的な快適性を高める「Sensory Concierge」システム、天然素材の内装材などを組み合わせ、高い質感を実現している。2列目乗客向けの「Rear Comfortモード」と、マニュアル変速の感覚を再現した「インタラクティブマニュアルドライブ(Interactive Manual Drive)」も搭載する。

パワートレインは95.82kWhの大容量リチウムイオンバッテリーと、前後各167kWの高出力モーター2基で構成される。進化した四輪駆動力システム「DIRECT4」により、走行状況やドライブモードに応じた前後駆動力の最適配分を実現。システム最高出力は407.8PSで、WLTCモードでの一充電航続距離は620km(暫定値)を確保している。

TZの公開後、既存のRX PHEVオーナーを中心に乗り換えの問い合わせが相次いでいるという。レクサスの担当者は「公開直後からRX PHEVのお客様からの相談が続いている」とし、「3列シート構成と広い室内空間への関心が高い」と話した。「すでに自宅充電環境を整えたPHEVのお客様はEVへの移行に対する心理的なハードルが比較的低く、TZへの関心が急速に高まっている」とも述べた。

全長5mを超える大型SUVである以上、国内市場では駐車環境や都市部での取り回しに課題も指摘される。それでもレクサスは、高級SUV需要の拡大と電動化の潮流に乗り、プレミアム電動車市場での存在感を一段と高める戦略だ。グローバル市場で大型電動SUVへの需要が着実に伸びるなか、TZが国内市場でどのような存在感を示すか注目される。












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