フィルターを交換しても臭いが消えない理由は別にある

車のエアコンから臭いがすると、多くの人はまずエアコンフィルターを交換する。フィルターを替えれば解決すると考えるわけだ。だが、交換後も臭いが続く場合、本当の原因は別の場所にある可能性がある。実際の原因は、一般にブロワーファンと呼ばれる送風ファンに溜まったほこりや落ち葉、異物である場合も少なくない。フィルターだけ交換して終わらせると、原因にたどり着けない。

グローブボックス下に潜む本当の原因
送風ファンが汚染されると、風が通る際にカビや細菌が繁殖しやすい環境が作られる。そのため、悪臭だけでなく、風量の減少や異音も同時に発生することがある。エアコン使用のたびに臭い・風量低下・異音が重なるようなら、この部品を疑ってみるとよい。フィルターを新品に交換しても臭いが続くなら、送風ファンの汚染の有無もあわせてチェックすることが重要だ。

分解すると落ち葉やほこりの堆積が見える
送風ファンは通常、助手席のグローブボックスの下に位置している。コネクタを外し、固定ネジを緩めれば分解できる車両が多い。分解してみると、内部に落ち葉やほこりなどの異物が厚く堆積していることが多い。普段は目に入らない場所だけに、初めて開けて堆積量に驚くケースは少なくない。

モーターに注意すれば自分で洗浄できる
まず大きな異物を取り除き、柔らかいブラシや弱い水圧で羽根部分を丁寧に洗浄する。難易度はそれほど高くなく、自分で作業できる範囲だ。ただし、中央にあるモーターには水が直接かからないよう注意が必要だ。モーターに水が入ると、故障の原因となるおそれがある。水気が完全に乾いてから取り付けるのが望ましい。乾燥が不十分なまま装着すると、かえってカビが繁殖しやすい環境をつくることになる。

清掃で臭いが消え、風量も回復する
送風ファンを清掃すれば、エアコンから発生していた不快な臭いが減少し、風量が回復する。作動時の異音や冷房性能の低下も、あわせて改善されることがある。冷房効果が物足りないと感じていた場合も、この清掃だけで体感が変わることがある。

原因が別の場所にある場合も
送風ファンを清掃しても臭いが続く場合は、他の箇所を調べる必要がある。エバポレーターのカビや排水不良、エアコンフィルターの劣化など、原因が別の箇所にある場合もある。症状が続く場合は、専門業者による点検を受けることをお勧めする。普段からエアコンフィルターの交換とともに送風ファンの状態も定期的に確認することで、車内の空気質や冷房性能を長く維持することができる。











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