メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ
2026年9月2日(水) 東京 --

「メモリ価格80%高騰」中国スマホ最大2.4万円値上げ、iPhone 18 Pro Maxも原価4.8万円増へ

引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません
引用:depositphotos*この画像は記事の内容と一切関係ありません

メモリー半導体の価格高騰を受け、中国の主要スマートフォンメーカーが相次いで製品価格を引き上げた。値上げ幅は最大1000元(約2万4,000円)に上る。

人工知能(AI)向けデータセンターの需要が急増し、メモリーの生産能力がAI向けに優先的に振り向けられていることも、スマートフォン向け部品の価格を押し上げている。

影響は中国メーカーだけにとどまらない。今月発表される1TBモデルの「iPhone18 Pro Max」は、部品コストが前年モデルより約300ドル(約4万8,000円)高くなるとの試算も出ている。

ファーウェイなど最大2万4000円値上げ

中国メディアの第一財経が1日(現地時間)に報じたところによると、ファーウェイ、シャオミ、オナー(HONOR)などの主要ブランドが同日、スマートフォンの販売価格を引き上げた。

値上げ幅は最大1000元(約2万4,000円)となった。

ファーウェイの公式オンラインストアでは、主力モデル「Mate 80」が全体として800元(約1万9000円)程度値上げされた。

一部の製品は従来より1000元高い8,999元(約21万4,000円)で販売されている。中価格帯モデル「長相90 Pro Max」も、全体として200元(約4,800円)値上げされた。

オナーの「Power 2」は500元(約1万2,000円)値上げされ、3199元(約7万6,000円)となった。

主力モデル「Magic 8」は300~500元(約7,100~1万2,000円)値上げされ、販売価格は4799~5999元(約11万4,000~14万3,000円)となった。

第一財経によると、中国メーカーは7月ごろから価格を引き上げており、一部のモデルでは1カ月間に2回値上げされた。

シャオミは先月2日、「Xiaomi 17」シリーズなどの価格を引き上げたが、そのうち一部の製品が今回、再び値上げされたという。

スマホ用メモリー価格、3カ月で80%超上昇

スマートフォンの値上げは、メモリー市場の価格高騰が主因とみられている。

市場調査会社カウンターポイントリサーチによると、第2四半期のスマートフォン向けメモリー価格は、前四半期比で80%以上上昇した。これに伴い、端末の部品コストも大幅に増加している。

同社の試算では、第2四半期における低価格帯スマートフォンの部品コストは前年同期比で70%上昇した。上昇分の大半をメモリー価格が占めたという。

大容量のNAND型フラッシュメモリーを搭載する機種では、部品コストの増加が特に大きい。

今月発表される1TBモデルの「iPhone18 Pro Max」は、部品コストが前年に発売された同容量の「iPhone17 Pro Max」より約300ドル(約4万8,000円)高くなると推計されている。

中国スマホ出荷、5四半期連続で減少

中国のスマートフォンメーカーは今年上半期から、メモリー価格の上昇分を製品価格に転嫁し始めた。一方、国内販売は減少している。

市場調査会社IDCによると、第2四半期の中国におけるスマートフォン出荷台数は6,600万台で、前年同期比4.3%減少した。前年同期を下回るのは5四半期連続となる。

毎年6月に開かれる中国最大級のオンライン商戦「618セール」でも、スマートフォンの販売台数は前年より13%減少した。

メモリー価格の急騰に伴う端末の値上げが消費者の購買意欲を冷やしたほか、政府による補助金の縮小も影響したとみられる。

中国メーカーは、国内では中低価格帯の製品を主力とし、海外でも価格競争力を前面に出す戦略を進めてきた。

しかし、半導体価格の上昇による「チップフレーション」が続けば、これまでの価格戦略を維持することが難しくなる。

メモリー供給はAI向けを優先

国内需要の低迷と供給制約が重なり、中国のスマートフォン市場の不振が長期化する可能性も指摘されている。

中国では長鑫存儲技術(CXMT)を中心にメモリーの生産拡大が進められている。ただ、AIインフラ向けの需要が急増し、生産能力がAI向けに優先配分されている。

CXMTの売上高に占めるモバイル向け低消費電力DRAM(LPDDR)の割合は、2024年の82.7%から昨年は66.3%へ低下した。

ファーウェイは前日、今年上半期の売上高が前年同期比9.6%増加した一方、純利益は36%減少したと発表した。

研究開発費の増加に加え、メモリー価格の上昇も利益を圧迫したとみられる。ロイター通信は、最近のメモリー価格高騰が、スマートフォンを含むファーウェイの消費者向け事業の収益性に負担を与えていると分析した。

最終更新:

注目ニュース

こんな記事も

Google検索で優先表示

話題

  • 「円は大幅に過小評価」米財務長官、植田日銀総裁に円安対応を求める

    経済 

  • ネパール「大洪水は気候災害」 中国・米国・インドに補償を要求

    政治 

  • 「休戦はないことを示せ」刑務官12人を起訴、パレスチナ人受刑者死亡で異例の刑事責任追及

    社会 

  • 「DVで4回通報」避難中の妻を公務員の夫が殺害 離婚訴状から居場所把握か

    社会 

  • ロシア領空を「事実上閉鎖」へ ウクライナが大規模ドローン攻撃を予告

    政治