ロシア領空を「事実上閉鎖」へ ウクライナが大規模ドローン攻撃を予告

ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、ロシア領空を狙った大規模なドローン攻撃を予告した。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は「国家テロだ」と非難し、攻撃が実行されれば報復すると警告した。両首脳による強硬な発言の応酬が続いている。
ゼレンスキー氏は1日(現地時間)の演説で、「ロシア上空に多数のドローンが現れることを覚悟すべきだ」と述べた。
さらに「ロシアの領空は事実上、閉鎖されることになる」と語った。
航空会社や保険会社にも警告
ゼレンスキー氏は、ロシアの主要空港を利用する航空会社や、運航に関わる保険会社に対し、ドローン攻撃のリスクを考慮するよう警告した。
一方で、「ウクライナが民間航空機を直接脅かすことはない」と強調した。
そのうえで「ロシアが始めた戦争が、今やロシア自身の空を閉ざそうとしている」と述べ、「戦闘の影響はウクライナ領内だけにとどまらない」と語った。
プーチン氏「国家テロ」と非難
上海協力機構(SCO)首脳会議後の記者会見に臨んだプーチン氏は、ウクライナによるドローン攻撃がロシアに大きな負担を与えていることを認めた。
その一方で、ロシア軍は戦場で前進を続けていると主張し、「敵が最終的に崩壊することに疑いの余地はない」と述べた。
ゼレンスキー氏がロシア領空を事実上閉鎖すると警告したことについては、「国家テロだ」と非難した。実際に攻撃が行われれば報復する意向も示した。
ウクライナとの交渉についても、「われわれはテロリストとは交渉しない」と述べ、現時点での協議を否定した。
ロシア「8月に270平方キロを制圧」
ロシアが総選挙後に追加動員令を出すとの観測について、プーチン氏は「真っ赤なうそだ」と反論した。
また、ロシア軍が8月にウクライナ東部ドネツク州で270平方キロメートルを制圧し、スラビャンスクとクラマトルスクに向けて前進していると主張した。
両軍による後方施設への攻撃も続いている。
ウクライナ軍は同日、ロシア西部のウスチルガ港にあるノバテクの石油関連施設を攻撃したと発表した。
ロシア軍も、ウクライナ南部オデッサの熱併給発電所や港湾インフラ、ウクライナとルーマニアの国境にある検問所などを攻撃した。
