「先日誘拐されました」手紙残す 神奈川・海老名の「かっぱ兄妹」銅像2体盗難

神奈川県海老名市の橋の欄干に設置され、地域のシンボルとして親しまれてきた「かっぱ兄妹」の銅像2体が盗まれた。現場には「先日誘拐されました」と記された手紙が残されており、住民の関心を集めている。
10日、FNNは海老名市の発表として、7月25日朝、伊勢下村橋の欄干に設置されていたかっぱの銅像2体がなくなっていることが分かったと報じた。2体の銅像は34年前に設置されて以来、橋のシンボルとして地域住民に親しまれてきた。
銅像が行方不明になってから数日後、伊勢下村橋の欄干に「かっぱ兄妹より」と記された手紙がくくり付けられているのが見つかった。手紙には「皆さんお元気ですか。私河童です。先日誘拐されました。歩けない声も出ません。天の声だけです」と書かれていた。続けて「お巡りさんお願い。探して。この里に帰りたい」と訴えていた。

手紙には、かっぱの銅像が橋の上で過ごしてき0た日々を振り返る内容もあった。「ここに立っていた時は春夏秋冬いろいろな洋服を着せて頂き、帽子も素敵でした。思いだすと、ここが一番幸せで楽しかった」とつづられていた。
最後には「この里に帰りたい。そして皆さんと笑って過ごしたい。早く助けに来て」と書かれていた。
かっぱ兄妹の銅像は、設置から間もなく、地域住民が手作りした特別な服を着るようになった。季節や行事に合わせて衣装を替える銅像は、橋を行き交う住民にとって親しみのある光景だった。
近隣住民からは「家族がいなくなったようで寂しい」「このかっぱたちが橋の象徴だから、そのままの形で返してほしい」といった声が聞かれた。銅像に服を着せてきた住民を心配する声もあり、ある住民は「その方がこのことを知ったらショックを受けて、寝込んでしまうのではないかと心配だ」と話した。
警察によると、盗まれた銅像2体の被害額は時価約10万円に上る。銅像が銅製であることに加え、最近は銅価格が上昇していることから、警察は銅を狙った犯行の可能性も視野に入れて捜査している。
海老名市は警察に被害届を提出しており、警察は周辺の防犯カメラの映像などを調べ、銅像の行方や犯人の特定を進めている。
