ボールペンだと思ったら「隠しカメラ」…映像には自ら設置する校長、米国で騒動に
清掃職員の通報で校内の撮影装置4台を確認生徒の着替え姿も記録…被害生徒側が集団訴訟

米国のある高校の女子生徒用更衣スペースで隠しカメラが相次いで見つかり、波紋が広がっている。警察が確保した映像には、同校の校長が自ら装置を設置し、撮影角度を調整する様子が映っていたとされる。被害生徒側は学校当局を相手取り、集団訴訟にも乗り出した。
5日(現地時間)、米ピープル誌や現地メディアなどによると、米ウェストバージニア州ウェルズバーグのブルック高校のエリック・ジェームズ校長(53)は、校内の女子生徒用更衣スペースに隠し撮り用の装置を設置した疑いで3日に逮捕された。
事件は前日の2日、清掃職員が女子生徒の体育用更衣室を清掃していた際、ボールペンのように見える不審な物を発見したことで明らかになった。職員はそれがカメラであることを確認した後、学校側と警察に通報した。
警察が校内を捜索すると、同様の装置がさらに見つかった。発見されたカメラは計4台で、女子生徒の体育用更衣室をはじめ、別の更衣スペースやダンスチームの生徒が着替える場所などに設置されていた。一部はボールペン、一部は車のキーホルダーの形に偽装されていた。
映像を確認すると…カメラを設置し角度を調整する校長
決定的な手掛かりは、最初に見つかったカメラの中に残されていた。
警察が保存されていた映像を確認すると、ジェームズ校長が更衣室内にカメラを置き、撮影角度を調整する姿が映っていた。同じ装置には、別々の女子生徒2人が着替える様子も記録されていたと警察は明らかにした。
捜査の過程でジェームズ校長は、自身が装置を設置し、学校内に計4台を置いたことを認めたとされる。
警察はジェームズ校長に、電子通信などを違法に傍受した容疑や非住宅建物への不法侵入容疑などを適用した。10万ドル(約1,560万円)の保釈金が設定されたまま拘留されており、予備審問は14日に開かれる予定だ。
学校側は事件が明らかになった直後、ジェームズ校長を職務から外し、警察の捜査とは別に独自調査に着手した。教育当局は、生徒や保護者、教職員への支援策も用意すると明らかにした。
「安全であるべき更衣室なのに」…被害生徒側が集団訴訟
事件の波紋は刑事捜査を超え、民事訴訟にまで広がった。
被害生徒側は4日、ジェームズ校長とブルック郡教育委員会を相手取り集団訴訟を起こした。未成年の女子生徒とその保護者が原告として参加し、学校が、生徒が安心して利用できるはずの更衣スペースの安全とプライバシーを適切に保護できなかったと主張している。
原告側は、この生徒が体育の授業や運動、校外活動などのため問題の更衣室を定期的に利用していたとし、自身の着替える姿も撮影された可能性があるとの不安や精神的苦痛を抱えていると主張した。
ブルック郡教育当局は「生徒の安全とセキュリティー、プライバシーの保護は学校の基本的な責任だ」とし、捜査機関に積極的に協力すると明らかにした。警察は追加の被害者やほかの撮影物が存在するかなどについて、引き続き調べている。

