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2026年9月6日(日) 東京 --

ハンドルはないが「好み」は分かる…温度もシートも事前設定、迎えに来るテスラの無人タクシー

米オースティンで「サイバーキャブ」公開…2人乗りで上開きドア採用、予約車はヘッドライトの色で識別

引用:AFP通信
引用:AFP通信

ある繁華街の大通りに、金色のサイバーキャブが複数台、乗客を待ちながら列をなして停車している。外観が同じで見分けにくいが、乗客は自分が呼んだ車両を簡単に見つけられる。スマートフォンの「サイバーキャブアプリ」に表示されたのと同じ色のヘッドライトを点灯させた車両を探せばいいからだ。

乗客が近づくと自動的に車両のロックが解除され、ドアに触れると翼のように上方へ開く。シンプルな2人乗りの車内にはステアリングホイールもブレーキペダルもサイドミラーもなく、タブレット1台だけが設置されている。車内温度やシート角度、さらには音楽まで、乗車前に利用者が設定した通りに調整されている。

テスラの自動運転ロボタクシー専用車両「サイバーキャブ」の詳細が明らかになった。2024年に試作車を公開してから約2年が経過した。テスラが現在商業運行しているロボタクシーはモデルYをベースにしたもので、ステアリングホイールとペダルを備えているが、サイバーキャブは開発段階から人間の操作を必要としない完全自動運転車として設計された。最近、一般道路で試験走行を重ねているサイバーキャブが、近くロボタクシーサービスに本格投入されるかが注目されている。

引用:Youtube チャンネル「Tesla」
引用:Youtube チャンネル「Tesla」

3日(現地時間)、ロイター通信などによると、テスラ本社がある米テキサス州オースティンでサイバーキャブの発表イベントが開かれた。このイベントはテスラファンや既存のロボタクシー利用者、インフルエンサーらを招いた非公開イベントだった。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は「X(旧Twitter)」に「サイバーキャブの嵐」との短い文言と、オースティンに砂嵐を巻き起こすように登場するサイバーキャブの画像を投稿し、期待感を高めた。

同日のイベントにはサイバーキャブ担当エンジニアのエリック・アーリー氏らが出席し、車両の特徴を説明した。アーリー氏はサイバーキャブが2人乗りに設計された理由について「全走行の80%以上が2人乗車だからだ」とし、「可能な限り低コストを実現するため、座席を2席に絞った」と説明した。その結果、車椅子も積めるほど広いトランクスペースを確保できた。

サイバーキャブの機能や利用方法も詳しく紹介された。サイバーキャブを呼ぶと、アプリに表示されたのと同じ特定の色のライトがヘッドライトや車内で点滅する。多くの車両が集まる場所でも、利用者は自分が呼んだ車を一目で見分けることができる。

車内は、車両が乗客を迎えに行く間にクラウドアカウントを通じ、利用者が事前に設定した温度やシート位置、メディア設定などを同期する。車内にはタブレットがあるが、乗客は自分のスマートフォンから車両機能を操作することもできる。また、xAIの人工知能(AI)モデル「Grok(グロック)」が搭載されており、音声で車両機能を操作することも可能だ。

市場の関心は「商用運行」の開始時期…一般道路で試験走行

引用:ロイター通信
引用:ロイター通信

イベントではサイバーキャブの技術面も紹介された。ウェイモなどロボタクシー各社がLiDAR(ライダー)やレーダーなど、カメラを補完するセンサー技術を活用しているのに対し、サイバーキャブはカメラとAIの組み合わせによって自動運転を実現した点が強調された。車両ソフトウェア責任者のシルビオ氏は「業界の専門家はカメラだけでは安全な自動運転車を作れないと言うが、我々は自動運転の本質は知能にあると考えた」とし、「これが可能なのは、人間も目だけで一日中運転しているからだ」と説明した。

製造工程にはモジュール方式が採用された。従来の自動車は車両全体を順次組み立てていくが、サイバーキャブではモジュール方式を採用することで、生産ラインの規模を半分に抑えながら生産量を大幅に増やしたとテスラ関係者は説明した。

テスラは4月からサイバーキャブの生産を開始し、その後、一般道路での試験走行を重ねてきた。これを踏まえると、近くロボタクシーサービスにサイバーキャブが正式に投入されるとみられる。

ただ、市場ではさらに具体的な商用運行計画が期待されている。テスラはロボタクシーを将来の中核事業の一つに位置付けているが、自動運転タクシー分野ではアルファベット傘下のウェイモに後れを取っている。ウェイモは現在、米国内11都市でサービスを提供しており、ドイツ・ミュンヘンへの進出計画も正式に発表した。テスラは2025年にオースティンでロボタクシーサービスを開始し、その後フロリダ州やカリフォルニア州にサービスエリアを拡大している。

ステアリングホイールやペダルがないため、当局の厳格な規制にどう対応するかも注目点だ。ウェイモの車両はステアリングホイールやペダル、サイドミラーなど従来型の装備を備えている。一方、アマゾン傘下の「ズークス」は、ステアリングホイールやペダルを持たない専用車両について、7月に連邦政府から特例措置の承認を受けた。

現時点でテスラは米道路交通安全局(NHTSA)に例外申請をしていないという。

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