
トヨタ・レーシング、BMWとキャデラックの猛追を制し逆転優勝
トヨタ・レーシングはGR010 HYBRIDを投入し、LMDh規格の強力なライバルであるBMWとキャデラックを抑えてル・マン24時間耐久レースを制した。マイク・コンウェイ、小林可夢偉、ニック・デ・フリースが交代で駆った7号車は、緊張感あふれる24時間の末にトップでチェッカーフラッグを受けた。セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮が組んだ8号車も3位でフィニッシュし、トヨタは1位と3位のダブルポディウムを達成した。
トヨタはレース序盤から積極的な作戦を展開した。スタートからほどなく2台のハイパーカーを一斉にピットへ呼び込み、他のハイパーカー勢よりも早いピットサイクルで上位進出を図った。他クラスの車両が最初のスティントを終えてピットインする頃には、15番手からスタートした8号車が序盤の首位に立ち、14番手スタートの7号車もトップグループへ浮上してレースの主導権を握り始めた。

夜間走行の危機と後半の主導権争い
レース中盤の夜間走行で8号車はコースアウトやドライブスルーペナルティを経験しながらも首位争いを続け、残り7時間時点で再び先頭に立った。しかし、左フロントのブレーキドラム取付部に緩みが生じてピットでの交換を余儀なくされ、大きく順位を落とした。この間にセーフティカーが導入されてグリッドが圧縮され、7号車が3番手へ繰り上がった。

レース再開後、トップ争いはキャデラック12号車、BMW20号車、そしてトヨタ2台による激しい争いに発展した。一時はキャデラック12号車とBMW20号車が首位を争ったが、BMW20号車のロビン・フラインスがインラップ中にミスを犯して主導権を失うと、トヨタの2台がキャデラックを連続して追い抜き、再び先頭集団に割り込んだ。

激しい終盤の追い上げと最終結果
レース終盤にはLMP2クラスの車両がらみのアクシデントによりフルコースイエロー(FCY)が出され、ピットインのタイミングで順位が大きく変動した。最終的に小林可夢偉がステアリングを握った7号車がBMW20号車に約11秒差をつけてトップでチェッカーを受け、トヨタは2021年以来4年ぶりとなる通算6度目のル・マン制覇を果たした。

その後も僅差の争いが続いた終盤、トヨタ8号車に対してBMW20号車のロビン・フラインスが追い上げを図ったが及ばず2位でフィニッシュ。キャデラック12号車はレース中盤まで首位争いに加わったものの、終盤にペースを落として4位に甘んじた。もう1台のキャデラック38号車はレース途中でリタイアを余儀なくされた。

フェラーリは51号車が5位でフィニッシュしたものの、フェラーリ50号車はレース中にトラブルに見舞われた。一方、LMP2クラスではインターユーロポールの43号車(ヤコブ・シメホウスキー/トム・ディルマン/ニコラス・イェロリー)がクラス優勝を飾った。











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