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2026年8月31日(月) 東京 --

株価9%急騰、時価総額72兆円増 エヌビディアが「来年70%成長」を見込むワケ

来年70%の売上高成長を見込む 株価9%急騰、時価総額約72兆円増 ザッカーバーグ氏を抜き世界6位に 純資産約31兆円 ネオクラウド・ソブリンAIなどの売上高138%増

引用:depositphotos
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人工知能(AI)向け半導体大手の米エヌビディアが、市場予想を大きく上回る決算を発表し、株価が約9%急騰した。AI投資がピークを迎え、今後減速するとの市場の懸念を払拭したためだ。これを受け、エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は世界6位の富豪となった。

27日(現地時間)、エヌビディアの株価は前日比8.7%高の227.98ドル(約3万6,400円)で取引を終えた。史上最高値の236ドル(約3万7,600円)に迫る水準となった。

株価の急騰により、フアンCEOの純資産は156億ドル(約2兆4,900億円)増の1,968億ドル(約31兆3,900億円)となり、米メタのマーク・ザッカーバーグCEOの純資産1,962億ドル(約31兆2,900億円)と、米オラクル創業者のラリー・エリソン氏の純資産1,949億ドル(約31兆840億円)を上回った。

エヌビディアは26日、2027会計年度第2四半期(2026年5~7月)の売上高が前年同期比106%増の962億ドル(約15兆3,400億円)だったと発表した。純利益は540億ドル(約8兆6,100億円)と前年同期の2倍を超え、1株当たり利益(EPS)は2.22ドル(約354円)だった。

ファクトセットによると、市場予想は売上高が922億ドル(約14兆7,000億円)、EPSが2.09ドル(約333円)だった。

エヌビディアの時価総額は5兆700億ドル(約808兆5,400億円)から5兆5,200億ドル(約880兆3,000億円)に増加し、約4,500億ドル(約71兆7,700億円)膨らんだ。世界最大の企業としての地位を維持し、アップルは4兆5,900億ドル(約732兆180億円)、アルファベットは4兆1,300億ドル(約658兆700億円)で続いた。

エヌビディア「売上高の半分はハイパースケーラー以外」

株価の上昇は、AI投資を巡る市場の懸念が和らいだことを示している。投資家はこれまで、ビッグテックによる巨額のAI設備投資や企業間で資金が循環する構造に加え、こうした投資がどれだけの利益を生み出すのかを懸念してきた。AMDやグーグルなど競合他社がAI半導体市場への攻勢を強めていることも、懸念材料となっていた。

エヌビディアは、GPUの顧客層が広がっていると説明した。フアンCEOは「ほとんどの人はハイパースケーラー(大規模データセンター運営事業者)にだけ注目しているが、市場の半分はネオクラウド(AIデータセンターの賃貸事業者)とソブリンAI(自国のAI開発・運用)にある」と述べた。

5~7月の売上高962億ドルのうち、ハイパースケーラーからの売上高は490億ドル(約7兆8,200億円)で、残りの472億ドル(約7兆5,300億円)は、AICE(ネオクラウド・政府主導のソブリンAI・一般企業)部門によるものだった。AICE部門の売上高は前年同期比138%増と、全体の増加率(106%)を上回った。

エヌビディアが異例の業績見通しを示したことも、株価を押し上げる要因となった。フアンCEOは、エヌビディアが1年先の業績見通しを示したことはこれまでなかったと述べた。

同社はここ数年、今後2年程度のAI半導体の販売見通しについて数字を示すことはあったが、次の会計年度の売上高成長率を具体的に示すのは異例だ。フアンCEOは「今は可視性がはるかに高まった」と述べ、見通しを示した理由を説明した。

エヌビディアは、好調な実績が2027会計年度第3四半期(2026年8~10月)にも続き、売上が1,080億ドル(約17兆2,300億円)に増加するとのガイダンスを示した。市場アナリストの予測値1,040億ドル(約16兆5,900億円)を上回る数字だ。

証券各社も相次いで目標株価を引き上げた。レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャルは、エヌビディアの目標株価を352ドル(約5万6,000円)から515ドル(約8万2,000円)に引き上げ、最も強気な見通しを示した。バーンスタインも315ドル(約5万260円)から400ドル(約6万3,800円)に、JPモルガン・チェースも280ドル(約4万4,700円)から320ドル(約5万1,000円)にそれぞれ引き上げた。

一方、エヌビディアは、オープンウェイトAIモデルのホスティングプラットフォーム「ハギングフェイス」を129億ドル(約2兆580億円)で買収することで合意したと報じられている。米テクノロジー系メディアのインフォメーションが匿名の情報筋を引用して報じた。

買収額は、ハギングフェイスが2023年8月に資金調達を行った際の評価額45億ドル(約7,200億円)の2倍を超える。エヌビディアは当時、2億3,500万ドル(約374億9,200万円)を出資していた。

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