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2026年9月8日(火) 東京 --

「ドイツはロシアに宣戦布告」ラブロフ外相が反発…プーチン大統領も「証拠はどこだ」

引用:AP通信
引用:AP通信

セルゲイ・ラブロフ露外相が6日(現地時間)、ドイツのライプツィヒ・ハレ空港で発生した爆発物を搭載したドローン事件に関連し、ドイツが事実上、ロシアに宣戦布告していると警告した。

この爆発物搭載ドローン事件は、8月4日、ライプツィヒ・ハレ空港の保安区域に駐機していたウクライナのアントノフ航空に所属するAn-124輸送機4機の近くで、爆発物を搭載したドローンが発見された事件を指す。

ドイツ政府は独自の調査や情報機関の分析を踏まえ、9月1日、この事件の背後にロシアがいると指摘した。

当時、ヨハン・ヴァーデフール独外相は「ドローンの設計や部品、爆発物、起爆装置など今回使用された手段は、ロシアによる他のハイブリッド作戦やウクライナ戦争ですでに確認されたものだ」と主張した。

引用:ロイター通信
引用:ロイター通信

これに対しロシアは、ドイツが十分な調査もせず、ロシアを事件の背後にいると名指ししたとして反発した。

RBCなど現地メディアによると、セルゲイ・ラブロフ外相は6日のメディアとのインタビューで「彼らはドローンを発見した。ロシアのドローンだと言ったが、誰も調べようとしなかった」と述べ、「フリードリヒ・メルツ独首相がドイツを再び欧州最強の軍事大国にするとの発言が、実際の行動に移されている」と主張した。

続けて「彼は事実上、われわれに宣戦布告している」と強く反発した。

サボタージュへの警戒強める欧州

事件が発生したライプツィヒ・ハレ空港は、ウクライナへの軍事支援を含め、北大西洋条約機構(NATO)の軍需物資の物流拠点となっている。

ドイツを含む欧州の多くの国は、2022年2月24日のロシアによるウクライナ侵攻以降、ロシアの関与が疑われるサボタージュに何度もさらされてきた。

2022年10月8日には、ドイツで鉄道通信用の光ファイバーケーブルが破損し、ドイツ北部の長距離列車や貨物列車の運行が数時間にわたり中断される事件が発生した。

引用:X(旧Twitter)
引用:X(旧Twitter)

2024年には、ドイツや欧州各国で物流網を狙った事件が相次いだ。同年7月、ドイツのライプツィヒ空港ではDHLを通じて輸送されていた小包から火災が発生し、その後、英国とポーランドの物流施設でも同様の小包による爆発や火災が発生した。

欧州の捜査当局は、これらの事件がロシアの軍事情報機関に関連するサボタージュ計画の一部である可能性を調査した。2026年3月、欧州の捜査当局は一連の事件に関連し、22人の容疑者が特定されたと発表し、ロシアの軍事情報機関が背後にいる疑いがあると明らかにした。

ポーランドでは2023年、鉄道の無線通信システムが悪用され、北西部で列車の運行に混乱が生じた。2023年12月には、ウクライナへの支援物資を輸送する列車を脱線させようとしたとして、複数人が有罪判決を受けた。

その後、ポーランドはロシアの情報機関との関連が疑われる鉄道や物流インフラが妨害される可能性を警戒し続けてきた。

2024年には、ロシアの情報機関がドイツの防衛大手ラインメタルのアルミン・パッペルガー最高経営責任者(CEO)の暗殺を計画していたとの疑惑も浮上し、ドイツと米国の情報機関がその計画を阻止したとされている。

ただ、ロシア側はこうした疑惑をすべて否定してきた。

今回の爆発物搭載ドローン事件後もロシアは、ドイツ政府の措置は反ロシア感情を持つ有権者から票を得るためのものだとして、事件への関与を否定している。

タス通信によると、ウラジーミル・プーチン露大統領はキルギスのビシュケクで開かれた記者会見で「これはドイツ当局が犯したもう一つの重大な誤りであり、ドイツ国民の利益に反する決定だ」と述べ、「証拠はどこにあるのか。証拠は捏造され、仕込まれたものだ」と主張した。

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