ナイキ、S&P100から除外へ…株価はピークから78%下落
スポーツシューズ市場でシェア低下、中国事業の不振も重荷に

優良企業とされてきたスポーツアパレル企業ナイキの株価が下落し、スタンダード&プアーズ(S&P)100指数からも除外されることになった。
7日(現地時間)、フォーブスなどによると、ナイキの株価は1株38.4ドル(約6,000円)で、2021年の最高値から78%下落した。時価総額は570億ドル(約8兆8,900億円)で、2021年末の2,640億ドル(約41兆2,000億円)から4分の1の水準に縮小した。
ナイキはかつてスポーツアパレル業界で圧倒的な地位を誇っていたが、最近はアディダスが市場シェアを回復し、オンやホカなどの新興プレミアムブランドも成長する中、押される格好となっている。
世界のスポーツシューズ市場で、ナイキのシェアは2022年の25.9%から2025年の22.9%に低下した。
中国市場での不振も影響している。中国では、プレミアムスポーツシューズブランドを好む消費者がオンやホカに流れる一方、現地ブランドも低価格を前面に打ち出し、消費者の取り込みを図っている。
そのため、年間売上高の15%を占めていた中国市場での売上高は8四半期連続で減少した。直近の会計年度の業績を見ると、北米市場では売上高が5%増加したが、中華圏では為替変動の影響を除いても13%減少した。
さらに、関税や貿易紛争などが事業に悪影響を及ぼす可能性を巡る不透明感も残っている。
こうした状況の中、S&Pも9月21日付でナイキをS&P 100指数から除外すると発表した。
S&P 100は米国株式市場の優良企業100社を対象とする指数で、ナイキは同指数に18年間組み入れられていた。
今回のS&P 100指数の変更は、従来型の小売企業が押され、テクノロジー企業が株式市場を主導する状況を反映している。デル・テクノロジーズ、サンディスク、パロアルトネットワークス、アリスタネットワークスなどがS&P 100に新たに組み入れられる予定だ。

