イラン、ホルムズ海峡巡る条件をパキスタンに伝達 米国との協議に進展

イランがホルムズ海峡を巡る自国の立場と条件を仲介国のパキスタンに伝えたと、イランのタスニム通信が25日(現地時間)、交渉団に詳しい関係者の話として報じた。イラン交渉団に詳しい関係者は「一部メディアの報道とは異なり、前日にイランを訪問したパキスタン軍のアシム・ムニール最高司令官は、米国の威圧的なメッセージやそれに類するメッセージを伝えるために来たわけではない」と述べた。
続けて「むしろムニール最高司令官は交渉の余地を作ろうとしており、イランの条件と立場を米国側に伝えることを目的にしていた」とした。この関係者は「ムニール最高司令官との会談で、イランの立場をパキスタン側に明確に伝えた」とし、「米国がイスラマバード覚書に立ち戻り、ホルムズ海峡を巡るイランの措置を定めた第5条を含め、合意条項を履行することがイランの条件の一つだ」と述べた。
さらに「イランはこの条件をパキスタンに伝えており、パキスタンはこれを米国側に伝えようとしている」とした。パキスタンは、米国とイランの戦争終結に向けた了解覚書(MOU)の復活を巡るイランとの協議で、大きな進展があったと明らかにした。パキスタンのモシン・ナクビ外相はSNSの「X(旧Twitter)」に「大きな進展があり、協議は非常に前向きな形で終了した」とし、「今回の機運がさらなる進展と、地域の恒久的な平和への道を開く一助になることを期待する」と記した。
ナクビ外相は前日、ムニール最高司令官とともにイランのマスウード・ペゼシュキヤーン大統領と会談した。パキスタンの関係筋3人はロイター通信に対し、「ムニール最高司令官はテヘラン訪問を前に、先週、米国のドナルド・トランプ大統領と電話会談した」と明らかにした。米国はイランを交渉の場に復帰させるため、パキスタンに影響力を行使するよう要請したとされる。
一方、イスラマバード覚書の第5条は、イランが商船の安全かつ無償の通航に必要な措置を講じることを定めている。今後のホルムズ海峡の運営や海上サービスについては、国際法と沿岸国の主権的権利を考慮し、オマーンと協議することにしている。イランは第5条をホルムズ海峡全体の管理権限を認めたものと解釈する一方、米国はイランが航行の自由を保障すべきだと定めた条項とみている。双方の見解の隔たりは、ホルムズ海峡の再開を阻む主要な対立点になっている

