イラン最高指導者、長期不在の中で映像公開 CNNは戦争前撮影と分析
イランのモジュタバー・ハーメネイー最高指導者の姿を収めた映像が公開されたが、撮影時期が明らかにされなかったことで、健康不安説が再び浮上している。
7日(現地時間)のCNNによると、イランの半国営メヘル通信は、複数の人に囲まれたモジュタバー師が宗教講義を行っているような映像を公開したという。

モジュタバー師の映像が公開されたのは、3月に最高指導者に選出されて以来初めてだ。しかし、メヘル通信は映像の撮影時期を明らかにしなかった。
CNNは、映像に映ったモジュタバー師に負傷した痕跡がないことなどから、「戦争前に撮影されたものとみられる」と分析した。また、モジュタバー師側に近いメヘル通信だけが公開した点も、撮影時期を巡る疑問を強めていると伝えた。
これについてCNNは、「この映像がなぜ現時点で公開されたのかも不明だ」とし、モジュタバー師の所在や健康状態を巡る憶測が続く可能性があると指摘した。
モジュタバー師は2月28日、イスラエルの空爆で父親のアーヤトッラー・アリー・ハーメネイー師が死亡した後、3月初めに最高指導者に選出された。しかし、その後は一度も公の場に姿を見せておらず、書面によるメッセージのみを発表した。先月行われた父親の葬儀にも出席しなかった。
戦争中、モジュタバー師の長期不在が続く中、イスラエルの空爆で重傷を負い、ロシア・モスクワで手術を受けたとの報道も出た。
イスラエル国家安全保障研究所のイランプログラム責任者ラズ・ジムト氏は、ソーシャルメディア(SNS)に「今回の映像は、モジュタバー師が死亡した、あるいは職務遂行が不可能な状態にあるとの主張を否定する証拠にはならない」と主張した。続けて「政権支持層の内部でも、モジュタバー師の長期不在を巡る問題が深刻化している」と付け加えた。

