日本防衛省「ロシア軍機が北方領土上空を飛行…空自が緊急発進」
日露の領土対立が拡大

日本の防衛省は7日、ロシアとの領土問題を抱える北方領土上空を、5日にロシア軍機が飛行したと発表した。
TBSによると、防衛省は、5日午前から午後にかけてロシア軍のIL20情報収集機1機がロシア本土側からオホーツク海を経て太平洋へ進出し、宮城県沖まで南下した後、再び日本海方面へ飛行したと明らかにした。
オホーツク海から太平洋へ向かう途中、北方領土上空を飛行したとみられる。
航空自衛隊は戦闘機を緊急発進させて対応した。
防衛省は現在、ロシア軍機の飛行目的について調査・分析を進めている。
防衛省は「北方四島はわが国が主権を有する島々だ」としたうえで、「わが国固有の領土だが、現在は事実上、管轄権を行使できない状態にある」と説明した。
さらに、「北方領土問題は外交交渉を通じて解決すべき問題だ」と強調した。
日本が「北方領土」と呼ぶ4島は、ロシアのサハリンと北海道の間に連なる千島列島のうち、南端に位置する4島を指す。
日本は、1855年に日露両国が締結した日露和親条約(下田条約)によって、これらの島々が日本領として確定したと主張している。
旧ソ連は第二次世界大戦末期の1945年に4島を占領し、現在はロシアが実効支配している。
一方、ロシアは北方四島について、終戦後の国際法上の合意に基づき合法的にロシア領となったとの立場を崩しておらず、返還には応じない姿勢を示している。このため、日露両国の間では現在も平和条約が締結されていない。
特に先月13日には、ウラジーミル・プーチン露大統領が就任後初めて北方四島の一つを訪問し、日露間の領土を巡る対立がさらに深まった。
また、ロシア太平洋艦隊は先月末、千島列島周辺海域でミサイル発射訓練も実施した。
