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2026年9月7日(月) 東京 --

「射程1450kmの要塞破壊者」イランが米軍基地攻撃に投入 何が厄介なのか

固体燃料中距離弾道ミサイル…射程約1,450㎞・機動式発射システム

最近、米軍基地攻撃に使用されたとされる…イランのミサイル戦力を再評価

引用:depositphotos
引用:depositphotos

ドナルド・トランプ米大統領がイランのレーダーとミサイルシステムなどへの空爆を再開すると、イランは中東の米軍目標に対して弾道ミサイル攻撃で応じた。この過程で中距離弾道ミサイル「ハイバル・シェカン(Kheibar Shekan)」が実戦投入されたと伝えられ、注目を集めている。

アルジャジーラは2日(現地時間)、ハイバル・シェカンが今週米軍の軍事施設と関連目標を狙った攻撃に使用されたと報じた。このミサイルはイスラム革命防衛隊(IRGC)が開発した比較的新型の中距離弾道ミサイルだ。

イランは先月30日にもヨルダンのキング・フセイン空軍基地とムワッファク・サルティ空軍基地など米軍施設2か所を弾道ミサイルで攻撃したと明らかにした。ロイター通信によれば、この攻撃は米軍によるイランのララク島攻撃への報復とみられる。

その後イランはクウェートやバーレーンなど湾岸地域の米国関連目標に対してもミサイルとドローンを発射した。クウェートとバーレーンはこの中で一部を迎撃したと明らかにした。

ただし、攻撃結果はイラン側の主張と実際に確認された被害を区別して見る必要がある。ハイバル・シェカンがどの目標に命中したのか、各攻撃でどの程度の被害を出したのかまで独立して全て確認されたわけではない。

1,450㎞飛ぶ「要塞破壊者」…固体燃料が強み

ハイバル・シェカンという名前はペルシア語で「要塞破壊者」を意味する。イランは2022年に、このミサイルを初めて公開した。

アルジャジーラによれば射程は約1,450㎞であり、弾頭重量は約449~590㎏だ。イラン領土内から発射しても中東各地の米軍基地やイスラエルを射程圏に置ける。

核心は固体燃料と機動式発射システムだ。固体燃料ミサイルは発射直前に別途燃料注入プロセスが不要なため、準備時間を短縮できる。移動式発射台を使用すれば位置も随時変更できるため、敵の偵察・空爆を避けるのに有利だ。

タスニム通信
タスニム通信

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先月、米当局者を引用してイランがハイバル・シェカンを異なる飛行経路と速度、機動方式で発射し、米軍の防空網を混乱させようとしていると伝えた。

一部の変形は終末段階で弾頭部が方向を調整できると分析されている。目標に接近しながら軌道を変えれば、防御する側は飛行経路を予測し迎撃するのにより大きな負担を抱えることになる。

WSJは米軍と同盟国が戦争期間中に発射されたハイバル・シェカンのほとんどを撃墜したが、一部は防空網を通過したと米当局者を引用して伝えた。

米軍基地を繰り返し狙う…問題は「一発」ではなくミサイルの量

ハイバル・シェカンの脅威は一発の性能だけでは説明できない。イランは様々な種類の弾道ミサイルとドローンを混ぜて同じ地域を攻撃し、防空網に負担をかけている。

ファテフ110、ゾルファガール、エマードなど異なる射程と飛行特性を持つミサイルに高速攻撃ドローンまで投入すれば、防御する側は探知・追跡・迎撃資産を複数の方向に分けなければならない。

アメリカとイスラエルは戦争前にイランがハイバル・シェカンを含む中距離弾道ミサイル約2,500発を保有していると推定した。生産施設の一部が破壊された後もイランが地下基地などに保管した部品を利用してミサイルを追加組み立てる可能性も指摘された。

コストの違いも負担だ。ハイバル・シェカンの正確な生産費は公開されていないが、専門家は米・イスラエルが使用する迎撃弾よりもはるかに安価だと見ている。WSJは迎撃弾の価格がシステムによっては1発当たり200万~1,500万ドル(約3億1,200万円~約23億4,000万円)に達すると伝えた。

パリ政治学院助教授のニコル・グラジェフスキー氏はWSJに、イランが戦争過程でハイバル・シェカンが比較的安価であり、発射システムが柔軟で効果的であることを確認したと評価した。

元米中央軍司令官のジョセフ・ボテル退役大将もイランが米軍の防御方式を観察し、対策を見つけている点に注目した。イランが実際の攻撃経験を通じてどのような機動と発射方式が防空網を通過するのに効果的かを学んでいるということだ。

結局、ハイバル・シェカンの軍事的意味は「1,450㎞」という数字だけにあるわけではない。相対的に安価で迅速に移動・発射できるミサイルを様々な軌道で繰り返し投入し、相手の防空網を消耗させる能力がより大きな脅威として挙げられる。

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