キオクシアとサンディスク、2032年までに国内へ約5兆円投資

メモリーチップメーカーのキオクシアとサンディスクは、2032年までに国内に310億ドル(約4兆9,400億円)以上を投資する計画だ。
政府の継続的な支援を前提とした今回の投資を通じて、両社は「AIとデータ主導の世界における高まる需要を支える最先端技術を提供する」ことを目指している。
この投資は、キオクシアの四日市工場と北上工場におけるインフラ整備をさらに推進し、関連技術と生産能力を向上させるために活用される予定だ。
この投資は、高度なフラッシュメモリに対する需要の高まりに対応し、複数年にわたって生産量を拡大するとともに、安定供給を維持することを目的としている。
声明では、キオクシアとサンディスクの計画は、25年以上にわたって続いてきた両社の製造パートナーシップに基づくものであり、すでに国内への500億ドル(約7兆9,800億円)以上の投資につながったとしている。
1月には、四日市工場での合弁事業の枠組みを2034年12月まで延長した。
同工場は1992年に半導体メモリ製造拠点として設立され、1993年にDRAMの生産を開始した。1999年にはNANDフラッシュの生産も開始した。
2002年、東芝のメモリ事業は、サンディスクとのNANDフラッシュ合弁会社であるFlashVisionをバージニア州から四日市に移転し、同拠点を両社の協力の中核とした。
それ以来、この複合施設は300mmウェハーラインを含む複数の製造工場を増設し、2016年には3Dフラッシュメモリの量産拠点となった。
キオクシアの太田裕雄社長兼CEOは、「今回の共同投資は、サンディスクとの長年にわたるパートナーシップをさらに強化するものであり、AI主導社会の発展に貢献するというキオクシアの強い決意を示すものです」と述べた。
「キオクシアは、AI主導社会の発展に不可欠な、大容量、高性能、省電力のフラッシュメモリに対する高まる需要に応え続けていきます」
サンディスクの会長兼CEOであるデービッド・ゲックラー氏は、「サンディスクとキオクシアは数十年にわたり、世界最高水準のNANDフラッシュメモリ技術を共同開発してきました。今回の投資計画は、当社の事業戦略および財務方針に沿って、顧客の技術需要の高まり」に対応できる体制を確保するとともに、事業を展開する地域社会に新たな経済機会をもたらし、日米経済協力の優れた事例となるでしょう」と述べた。
今回の発表は、各国政府が自国内の半導体製造を拡大し、先端チップやメモリのサプライチェーンを確保しようとしている中で行われた。
両社は、今回の投資が、先端半導体生産の強化と国際競争力の向上を目指す政府の経済政策上の優先事項に合致するものだと述べた。

