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2026年9月5日(土) 東京 --

「この土地に家を建てるな」警告を無視した高級住宅地…がん患者相次ぐ

引用:エクスペディア
引用:エクスペディア

米国で廃油田跡地に高級住宅地を造成​

約10年間で少なくとも6人が希少がんと診断

米カリフォルニア州の高級住宅地で、希少な小児がんの患者が相次いで確認される中、過去に「この土地に住宅を建てるべきではない」との警告が出されていたことが後になって明らかになり、波紋が広がっている。この場所はかつて石油を採掘していた油田で、廃止された油井を埋めた土地に住宅地が造成されたという。

米地元メディアのカリフォルニア・ポストによると、カリフォルニア州オレンジ郡のラデラ・ランチでは、過去約10年間に少なくとも6人の住民が「ユーイング肉腫」と診断されたという。

ユーイング肉腫は、主に子どもや若年層に発症する希少がんで、骨や骨の周囲にある軟部組織に生じる。米国の人口は約3億4,000万人に上るが、年間に診断される患者は200~240人程度にとどまる。人口約2万人のラデラ・ランチだけで6例が確認されたことから、住民の間で不安が高まっている。

ユーイング肉腫で子どもを亡くしたメーガン・マティソンさんは、「町の人口は2万5,000人で、『Facebook』のグループに参加している住民も数千人にすぎないが、すでに62件の関連情報が寄せられている」と話した。さらに、「ある住民からは、住んでいる地区だけで脳腫瘍の患者が3人いると聞いた」と訴えた。この地域では、人だけでなくペットからもがんが見つかったとの報告があるという。

住民らは当初、除草剤や農薬など、生活環境で使われる化学物質が原因ではないかとみていた。しかし、このほど公開されたカリフォルニア州自然資源保全局の資料から、かつてこの土地を巡って別の警告が出されていたことが分かった。

引用:エクスペディア
引用:エクスペディア

2002年2月に作成された文書には、石油生産に使われていた油井が敷地内に埋設されていると記されていた。当時、文書を作成した技術者は、「追加の調査を行わずに、この油井の上に建物を建ててはならない」との趣旨のメモを手書きで残していた。ただし、建設を制限すべき具体的な理由は、文書に明記されていなかった。

当時この書類を承認した石油・ガス監督官代行だったケネス・ヘンダーソン氏は、別の地元メディアの取材に対し、メモが記された詳しい経緯は覚えていないと説明した。その一方で、「当時行われた油井の閉鎖作業が、現在の基準を満たしていなかった可能性がある」との見方を示した。

廃油井の封鎖が不十分な場合、経年劣化によって封止設備が損傷し、その隙間から地下のガスや化学物質が周辺に漏れ出す恐れがある。油井の内部にはメタンや炭化水素のほか、ベンゼンや各種の揮発性有機化合物など、人体に有害となり得る物質が存在する可能性がある。この中には発がん性が指摘されている物質もあり、土壌や大気、地下水に流入すれば、健康に悪影響を及ぼす恐れがある。

ラデラ・ランチでは、1990年代後半から本格的な住宅開発が始まった。ただし、現地メディアは、廃油井から実際に汚染物質が漏れ出したかどうかや、そうした物質とユーイング肉腫の発症との間に直接的な関連があるかどうかは、現時点では確認されていないと伝えている。

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