時速128.7km・座席は360度回転 人気コースター「X2」で脳損傷相次ぐ
米カリフォルニアのシックスフラッグ
過去にも頭部外傷が相次ぐ

大型遊園地の人気ローラーコースターで、乗客が相次いで脳損傷を負ったり死亡したりしていたことが明らかになり、遊具の安全性への懸念が高まっている。
27日(現地時間)CNNは、カリフォルニア州バレンシアにあるシックスフラッグ・マジック・マウンテンでは、先月1週間の間に「X2」を利用した女性2人が脳出血のため緊急手術を受けたと報じた。
まずパメラ・ギエンさん(40)はX2に乗った後、重度の硬膜下血腫が発生し手術を受けた。その後も言語機能と身体機能を十分に回復できず、発話と歩行のリハビリを続けている。
6日後、同じローラーコースターを利用したナオミ・グリア・ウィルキンスさん(25)も意識を失った後、緊急脳手術を受け、現在も昏睡状態で集中治療室で治療を受けている。
2人を治療した神経外科医は「重度の脳損傷は『X2』乗車中の急激な減速と加速による衝撃の結果だ」と指摘した。
X2は約2分間、最高時速128.7kmで走るシックス・フラッグ・マジック・マウンテンを代表する人気アトラクションだ。特に一般的なローラーコースターとは異なり、乗車席自体が360度回転する構造を持つ。
しかし、X2を巡る安全性への懸念は今回の事故で初めて提起されたわけではない。裁判所に提出された資料によると、過去20年以上の間にX2に関連する重傷や入院に至った事例が10件以上発生し、その中には死亡者も2人いた。
代表的な事例が2022年に発生した事故だ。当時クリストファー・ホリーさん(22)は、いとこらとX2に乗っている最中、頭を座席の後ろに何度もぶつけ、遊具から降りた直後に意識を失った。病院に搬送されたが、重度の脳出血で10時間も経たないうちに死亡した。法医学者は、遊具による打撲性頭部外傷が死因だったと判断した。
事故後、カリフォルニア州当局はX2の運行を停止し、点検を指示したが、整備スタッフが点検に先立って列車の車輪の1つを交換した後、当局が数日後に運行再開を許可したという。
2010年にもヒルダ・パリアさん(28)がX2に乗った後に死亡した。当時医療スタッフは遊具の激しい動きで脳の一部が損傷したと判断した。
負傷事例も続いた。2014年にX2に乗ったセレナ・オニールさん(17)は発作の症状を訴えて病院を受診したところ、硬膜下血腫が発見された。2020年にはシーラ・カテレロスさん(50)が乗車中に頭を強く打った後、、めまいを訴え、5日間入院治療を受け脳損傷と多発性硬膜下血腫の診断を受けた。
このような事故が繰り返されているが、シックスフラッグ側はX2の運行を続ける一方で、X2を代表的なアトラクションとして宣伝してきたという。結局、先月12日に運行を中止した。
シックスフラッグ側は遊具利用に伴う危険を知らせる案内看板が設置されている点を挙げ、乗客が危険を認識して利用したという趣旨の立場を示した。
現在、カリフォルニア州政府はX2の安全性に関する調査を進めており、具体的な調査内容は公開していない。

