『聖闘士星矢』作者、元マネジャーらから約46億円の横領被害…「怒りを通り越してやるせない」

人気漫画『聖闘士星矢』の作者として知られる漫画家の車田正美氏が、元マネジャーらによる数十億円規模の横領被害に遭っていたことを明らかにした。
9月2日、朝日新聞などによると、車田氏は同日、記者会見を開き、元マネジャーとその親族らから総額46億円に上る横領被害を受けたと明らかにした。
車田氏は、回収された18億円を除く残りの被害額約28億円について、損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。
訴状などによると、元マネジャーらは2018年から2024年にかけて、車田氏の著作権などを管理する3社の資金を無断で別の口座に送金したり、取引先から支払われるライセンス収入を元マネジャーが関係する会社に流したりする手口で、継続的に資金を着服していたことが分かった。
横領は2024年、東京国税局が調査に乗り出したことで発覚した。
元マネジャーは横領の事実をおおむね認めており、着服した資金は暗号資産(仮想通貨)の購入などに使われていたことが確認された。これまでに18億円を車田氏側に弁済している。
車田氏と元マネジャーは約25年前、元マネジャーが出版社の担当編集者だった当時に知り合い、その後、長年にわたって一緒に仕事をしてきたという。
車田氏はこの日の会見で、うつむきながら「怒りを通り越して、無力感とやるせなさを感じる」とし、「漫画家という仕事は中途半端にできるものではない。自分の思考とエネルギーのすべてを創作に集中させるため、管理や事務的な仕事はすべて彼に任せていた」と語り、信頼していた人物に裏切られた心境を吐露した。
