「電気を通すプラスチック」発見 ノーベル化学賞の白川氏死去

2000年ノーベル化学賞受賞者の白川英樹筑波大学名誉教授が先月24日、癌で死去した。90歳だった。彼は「プラスチックは電気を通さない」という通念を覆し、電気が流れるプラスチックである「導電性高分子」(合成樹脂)の開発を先導した。
1936年東京生まれの白川は東京工業大学で化学を専攻した。その後、大学助手として働いていた頃、従来は粉末状でしか作れなかったポリアセチレンを薄い膜状に作ることに成功し、これを化学的に処理して電気を通す方法を開発した。
この素材は金属より軽く加工が容易で、携帯電話や各種電子部品などに活用され、現代情報技術(IT)産業の基盤素材として定着した。
この研究成果により、2000年に米国のアラン・ヒーガー、アラン・マクダイアミッドと共にノーベル化学賞を共同受賞した。朝日新聞などによると、白川教授は癌で横浜市内の病院に入院し治療を受けていた。葬儀は家族葬で執り行われ、別途追悼行事は開催しない予定だ。

