「結婚式に女性150人、その上に爆弾」米軍機がイランで5人死亡 また誤爆か

米軍がイラン南部の軍事通信施設を狙って投下した爆弾1発が標的を外れ、近くの結婚式会場を直撃した可能性が浮上している。米軍による民間人への誤爆疑惑が再び問題となっている。
米紙ワシントン・ポスト(WP)は6日(現地時間)、米国防総省が1日にイラン南部クヘスタクで発生した結婚式会場への爆撃について、正確な経緯を調査していると報じた。
米海軍の戦闘機が通信施設を狙って投下した爆弾6発のうち5発は標的に命中したものの、1発が外れたと米当局はみている。結婚式が行われていた住宅は標的から約134メートル離れた場所にあった。
米当局は、この住宅を意図的に攻撃した可能性や、別の標的と誤認した可能性については否定している。
ロイター通信は3日、現場の映像や写真を兵器専門家4人に分析してもらった結果、住宅の被害状況は別の場所から飛散した破片によるものではなく、爆弾が直接命中した場合の損傷と一致していると報じていた。
専門家らは、イランの防空ミサイルよりも、米軍が使用する500ポンド級の航空投下爆弾だった可能性が高いとの見方を示した。米軍側も通信塔を攻撃したこと自体は認めている。
死亡者は5人に増えた。
AP通信によると、4歳の子どもと16歳の少年、女性2人に加え、治療を受けていた女性1人が新たに死亡した。
当時、住宅には結婚式のため女性約150人が集まっており、負傷者の多くが子どもだったとの証言も出ている。
今回の事故は、イラン戦争開戦初日の2月28日に、イラン南部ミナーブの小学校が米軍のミサイル攻撃を受けた事件を想起させる。
AP通信が7月、公開情報や衛星写真、人権団体の資料などをもとに事件を再検証した結果、死亡した157人の身元が確認され、このうち123人が13歳以下の子どもだった。
当時、米軍内部では攻撃対象となった建物が学校だと識別されていたものの、その情報が標的選定を担当する関係者に適切に伝達されていなかったことが判明している。
WPは、米軍が民間人被害を減らすため、標的を複数の段階で確認していたものの、結果的に誤爆を防げなかった可能性があると伝えた。
米中央軍は「民間人を標的にはしていない」と説明しているが、相次ぐ民間人被害を受け、米軍の標的選定や検証体制を巡る議論はさらに強まりそうだ。
