「ガソリン価格が過去最高水準へ」米・イランの戦闘長期化、タンカー攻撃の応酬が生活を直撃

米国がイランのタンカーを、イランが米軍艦を狙った攻撃を繰り返し、戦闘は長期化の様相を強めている。米国はイランの資金源を断つ経済戦に軸足を移しながらも、軍事攻撃の選択肢を維持しており、勃発から6カ月を超えた戦争は終結の見通しが立たない状況に陥っている。
米中央軍(CENTCOM)は5日(現地時間)、イランのタンカー3隻を攻撃した。イスラム革命防衛隊(IRGC)が米軍艦2隻を攻撃したことへの報復だとしている。
中央軍は、イランのハルグ島付近にいたタンカー「ダウニ」と、ジャスク付近にいた「スターク1」を無力化したと説明した。さらに、オマーン湾を航行していた、原油を積んでいないタンカー「カイロ」も完全に破壊したと発表した。
ブラッド・クーパー中央軍司令官は「われわれの艦船2隻を攻撃すれば、こちらは3隻を攻撃し、さらに大きな経済的代償を科す」と強調した。
これに対し、イランは米軍の空母1隻と駆逐艦1隻を狙った弾道ミサイル攻撃で直ちに反撃した。
イラン軍統合司令部は声明で「域内の米軍艦船への攻撃をこれまで以上に強化する」とし、「攻撃範囲を拡大する可能性もある」と警告した。
ドナルド・トランプ米大統領は前日、ホワイトハウスで記者団に対し、地下核施設があるとされるイランのフォルドゥを攻撃する可能性にも言及した。
トランプ大統領は「イランが核兵器を保有することはない」としたうえで、「われわれは近くフォルドゥを攻撃するかもしれない」と述べた。
戦争の長期化に伴って原油価格の高騰が続き、米国ではレーバーデーの連休中にガソリン価格が過去最高水準に達するとの見通しが出ている。
ロイター通信によると、燃料価格情報会社ガスバディの石油分析責任者、パトリック・デハーン氏は、レーバーデーに当たる7日には、全米平均のガソリン価格が1ガロン当たり4.03ドル(約630円)に達するとの見通しを示した。
これは、これまでレーバーデー連休中の最高値だった2012年の1ガロン当たり3.83ドル(約600円)を上回る水準だ。
11月の中間選挙を2カ月後に控える中、ガソリン価格の高騰は、トランプ大統領と共和党にとって大きな負担となっている。
