「5億円の財産は友人に」中国の20代大学生が遺言、SNSで議論
中国で20代の大学生が、親から受け継いだ約5億円相当の財産を実の親ではなく、長年の友人に遺贈する内容の遺言書を作成し、議論を呼んでいる。
香港サウス・チャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、上海に住む大学生のリさんは、自身名義のマンションや預金など、総額2,000万元(約4億7,200万円)の財産を友人に相続させる内容の公正証書遺言を作成した。

リさんは、両親の離婚と再婚を経験する中で家族と過ごす時間が少なかったとし、両親の再婚相手に自身の財産が分配されるのを防ぐため、幼少期を共に過ごした友人を相続人に選んだと説明した。
普段からエクストリームスポーツを楽しんでいるというリさんは「いつ事故に遭うか分からない」と述べ、不測の事態に備えるために遺言書を作成したと説明した。
中国の民法では、配偶者、子ども、親が第1順位の法定相続人と定められているが、遺言書がある場合は、第三者に財産を遺贈することも可能だ。
リさんは、中国遺言登録センターを通じて公証手続きを行った。同センターは「指定された受遺者は、遺言の効力が生じてから60日以内に遺贈を受ける意思を示さなければならず、意思を示さなかった場合は、遺贈を放棄したものとみなされる」と説明した。
現在、中国では若者の間で遺言書を事前に準備する動きが広がっている。中国遺言登録センターに登録された遺言書は40万件を超え、作成者の平均年齢も以前の77歳から67歳に低下した。
特に1980年代以降に生まれた世代による遺言登録が増え続けているという。この話が伝えられると、中国のSNSでは、親から受け継いだ財産の処分を決めるには早すぎるとの指摘と、友人に財産を残そうとするリさんの思いに共感する意見が対立している。
