「コーヒー1杯で2時間滞在」は長すぎる?カフェで追加注文を求められた客、店側との“境界線”が話題に

コーヒー1杯でカフェに長時間滞在し、勉強や仕事をする利用客を巡り、店側との間で摩擦が生じている。
ファイナンシャルフィールドは7日、カフェで飲み物を1杯注文し、約2時間にわたってノートパソコンで作業していた客が、店員から「追加のご注文をお願いします」と声をかけられた事例を紹介した。これをきっかけに、カフェにはどの程度の時間まで滞在してよいのかを巡って議論が広がった。
利用客は、店内に空席があったにもかかわらず追加注文を求められたことについて、「腑に落ちない」と疑問を示した。
一方、店側にも事情がある。飲み物1杯で長時間にわたって席を利用されると、新たに来店した客の席を確保できなくなったり、客席の回転率が低下したりする可能性があるためだ。
ネット上でも意見は分かれた。「勉強するなら図書館を利用すればよいのではないか」と店側の対応に理解を示す声が上がった一方、「現在のカフェはコーヒーだけでなく、過ごす空間も提供している」として、長時間利用そのものを問題視することに疑問を呈する意見もあった。
では、コーヒー1杯を注文してから2時間が過ぎた場合、必ず追加注文をしなければならないのか。
国内には、カフェの利用時間や追加注文の必要性を一律に定めた共通のルールはない。ファイナンシャルフィールドは、長時間利用の基準や追加注文を求めるかどうかは、基本的に各店舗の運営方針によって異なると説明している。
ただし、店側が「長時間ご利用の際は追加のご注文をお願いします」「混雑時は利用時間を制限します」などと案内している場合は、そのルールに従うのが一般的だ。
若者のカフェ滞在時間は、実際には比較的短いとの調査結果もある。
MERYが今年3月、全国の15~30歳の男女1,000人を対象に実施した調査によると、カフェでの1回当たりの滞在時間は「30分~1時間」との回答が39.6%で最も多かった。次いで「30分未満」が28.4%を占め、全体の68%が1時間以内に店を出ていた。
在宅勤務やノートパソコンを使った働き方が定着する中、カフェ側も長時間利用への対応を進めている。
東京など利用客の多い地域では、一部の店舗が混雑する時間帯を中心に座席の利用時間を制限している。一方、仕事や勉強をする人を新たな顧客層と捉え、Wi-Fiや電源、作業向けの席を整備し、長時間の利用を積極的に受け入れる店舗も登場している。
カフェでどこまで長く過ごせるかは、空席の有無だけで決まるものではない。店舗が掲げるルールや混雑状況に配慮し、必要に応じて追加注文をするなど、店と利用客の双方が納得できる使い方が求められている。

