真昼間に缶ビール片手でバイク運転…幼い女児を後ろに乗せ警察が捜査

安全のため必ず守るべき交通法規を完全に無視し、真昼間に堂々と飲酒運転をしたアルゼンチンの女性が、最終的に処罰を受けることになりそうだ。場合によっては、この女性は親権を失う可能性もある。
アルゼンチンメディアは8日、問題の女性を交通法規違反で処罰するよう求める声が殺到したことを受け、警察が最終的に女性の身元特定に乗り出すことにしたと報じた。警察は「まだ身元は確認されていないが、監視カメラ(CCTV)の追跡によって確認が完了すれば、現行法に基づいて処罰手続きを進める」と明らかにした。
世論が圧力として作用したと公式に認めたわけではないが、警察が処罰を目的に捜査に乗り出したのは、世論の怒りが理由だった。
最近、アルゼンチンの大都市トゥクマンで起きたこの事件は、市民が動画を撮影してソーシャルメディア(SNS)に共有したことで世に知られるようになった。映像には、バイクを運転する女性が映っている。30代と推定される女性が運転するバイクの後部座席には、4~5歳ほどに見える女児が乗っている。女児は落ちるのが怖いのか、女性の腰にしっかりとしがみついている。
バイクを運転する女性も後部座席の女児も、ヘルメットを着用していない。アルゼンチンの交通法規では、同乗者を含めバイクに乗る人はヘルメットの着用が義務付けられている。
深刻なのはそれだけではなかった。女性は片手に缶ビールを持っていた。女性は隙を見てはビールを飲みながらバイクを運転していた。酔いが回っていたためなのか、普段からの運転習慣なのかは分からないが、女性は直進せずジグザグに走行していた。動画を投稿したネットユーザーは「信号で止まった時も女性は安定して立っていられず、地面につく足を替えながらふらついていた」と話した。
動画を見たネットユーザーからは「飲酒運転は他人の安全まで脅かす殺人行為と変わらないのに、運転しながら酒を飲むとはあきれる」「まるで事故を起こすつもりのような態度で、言葉もない」「後ろに乗った女の子がとても不安そうだ」「あのまま事故が起きたら子どもが大けがをしそうだ。ヘルメットもかぶせず何をしているのか」など、怒りの声が相次いだ。
「堂々と飲酒運転をしているのに、警察はいったい何をしているのか」「監視カメラ(CCTV)を監視している公務員には缶ビールが見えないのか。見たのならすぐ警察を向かわせるべきだ」など、警察や公務員に対する批判も多かった。
インターネット上では、女性の身元を特定して処罰するだけでなく、女児が娘だった場合には親権を剥奪すべきだとの主張まで出た。ネットユーザーは「2人が母娘なら、バイクに乗せながらヘルメットも着用させず、危険極まりない飲酒運転をしたのは母親として失格だ」とし、いつでも娘を危険にさらしかねない女性から親権を剥奪すべきだと主張した。
アルゼンチンメディアは「警察は交通法規違反への処罰以外に別の計画は持っていないが、未成年者保護当局が介入した場合、子どもの安全と保護のため何らかの措置が取られる可能性もある」と報じた。


