体長8.5cmの「サイボーグゴキブリ」、薬剤投与の成功率95% 災害救助で実用化へ
オーストラリアの研究チーム、災害救助用サイボーグゴキブリ「パラボグ」を開発
狭く複雑な空間で活躍に期待
「這い寄る姿は不快だが、生死を分ける可能性」

見ただけでゾッとする巨大なゴキブリが、災害現場で人の命を救う「救助隊員」の候補として浮上した。
27日(現地時間)、ロイター通信は、オーストラリアのクイーンズランド大学とニューサウスウェールズ大学の研究チームが、災害現場で人命を捜索し、緊急時に薬剤を投与できるサイボーグゴキブリ「パラボグ」を開発したと報じた。
パラボグは、世界最大級のゴキブリで、体長が最大8.5cmに達する北クイーンズランド・ジャイアント・バローイング・ゴキブリに、小型カメラと注射装置を搭載したサイボーグゴキブリだ。従来のサイボーグ昆虫研究が災害被害者の位置把握に焦点を当てていたのに対し、パラボグは被害者に直接薬剤を届ける機能も備えている。
実際のゴキブリは敏捷性と回復力に優れ、電力消費量も少ないため、ロボットに置き換えるのが難しいと研究チームは説明している。地震や建物崩壊現場のような、狭く複雑な空間での活用が期待されているという。
研究に参加したハイ・ナン・レ博士課程の研究員は「巨大なゴキブリが自分に向かって素早く這い寄る姿を好む人は多くないだろう」としながらも、「しかし、がれきの中に閉じ込められたり、洞窟に取り残されたりして助けを必要としている状況では、生死を分けるほどの大きな違いを生み出せる」と述べた。
研究チームはゴキブリに電極を移植した後、神経系に微細な電気信号を送り、移動方向を遠隔で制御した。実験ではカメラを搭載した「観察者」ゴキブリが被害者の位置を探索し、薬剤を搭載した2番目のゴキブリが目標地点に移動し、遠隔信号に従って薬剤を注入するようにした。
実験の結果、ゴキブリが指定された中間地点に到達した割合は100%で、全体の薬剤伝達成功率は72%を記録した。目標物と15㎝以内の距離で注射装置を作動させた場合、成功率は最大95%まで高まった。
研究チームは、このシステムが、ヘビに噛まれたり、深刻なアレルギー反応を起こしたりするなど、一刻を争う緊急事態で、救助隊が到着するまで被害者の状態を安定させるために活用できると述べた。ただし、実際の現場で活用するには、複雑な地形や崩壊した建物内部での信号途絶、注射の安全性などの課題を解決するため、さらなる実験が必要だと付け加えた。
