米・ベネズエラ、原油650億バレルの開発で合意 米国が過半支配
確認埋蔵量3,000億バレルのうち900億バレル
成功すれば米国の埋蔵量は2倍に
油田開発の収益を分け合う方式

米政府が、ベネズエラの暫定政府と、同国の膨大な石油資源に関する権益を確保する案を協議していると、米ニュースサイトのアクシオスが27日(現地時間)報じた。
この取引が成立すれば、世界最大の確認埋蔵量を持つベネズエラの石油を活用し、米国は石油の埋蔵量を2倍以上に増やせることになる。
ある米当局者は「この取引をとてつもないと呼ぶことさえ、過小評価だ。規模が膨大だ」と述べた。
米国の戦略石油備蓄は現在、40年ぶりの低水準にある。
米政府がベネズエラの暫定政府と協議している対象には、生産中の油田12カ所以上が含まれる。
ベネズエラが保有する確認埋蔵量3,000億バレルすべてが協議の対象ではなく、そのうちの一部である900億バレルが対象だ。ベネズエラの元有力者が握っていたものや、かつて中国が握っていたものもある。
ベネズエラが米国に所有の権益を渡す見返りに、米国企業を含む民間企業がこれらの油田を開発し、ベネズエラは石油による収益の分配を受けることになる。
ベネズエラの石油をめぐる取引は、ドナルド・トランプ米大統領にとって、自身の政治的遺産を左右する成果になるとみられる。トランプ大統領は、米国のエネルギー安全保障と西半球での影響力を、自らが「ドンロー・ドクトリン」と呼ぶ政策の中核に据えてきた。
ある米当局者は「トランプ大統領は、米国だけでなく西半球全体で、何世代にもわたる米国のエネルギーの将来を確保することに近づいている」と述べた。
トランプ大統領は、ニコラス・マドゥロ・ベネズエラ大統領を拘束する前から、ベネズエラの油田の所有の権益を確保する案を議論し始めていた。
ベネズエラの石油産業は、2013年に政権を握ったマドゥロ氏と、その前任者である故ウゴ・チャベス氏が続けてきた社会主義的な政策運営の影響で、荒廃した状態にある。
交渉は、マルコ・ルビオ米国務長官と、ベネズエラのデルシー・ロドリゲス暫定大統領が主導している。
先月には、米国務省と国防総省の高官がカラカスでベネズエラ側の関係者と会い、具体的な条件をさらに協議した。
スティーブン・ミラー大統領次席補佐官も重要な役割を果たしている。
ある米当局者は、ロドリゲス氏がベネズエラの天然資源を米国に渡すという批判に敏感になっているとしたうえで「我々は、これがベネズエラの国民にどのような恩恵をもたらすのかを示すため、あらゆる努力をしている。実際にそうなるだろう」と述べた。
合意がまとまる時期はまだ不明だ。ただ、クリス・ライト米エネルギー長官が来週、ベネズエラを訪問する案が議論されている。

