「ロシアの空は安全ではない」ゼレンスキー氏警告 プーチン氏「テロリストとは交渉しない」

ウクライナが世界の航空会社に対し、ロシア領空の通過を控えるよう警告し、波紋が広がるとみられる。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は9月1日(現地時間)、声明で「戦争に関連するドローンにより、ロシア領空はますます危険になっている」とし、「ウクライナは罪のない命が犠牲になることを望んでいない」と述べた。
続けて、世界の航空会社や保険会社、空港運営会社に向けて「ロシア領空はもはやまったく安全ではなく、事実上閉鎖されることになる」とし、「モスクワやサンクトペテルブルクなどロシアの主要空港を利用する航空会社は、ドローンによる危険を必ず考慮しなければならない」と警告した。また、キーウとモスクワに駐在する外国大使らに対し、自国政府にこうした警告を伝えるよう求めた。

ゼレンスキー大統領は特に「これはロシアが自ら招いたことだ」とし、残酷な空爆に対抗する正当な自衛権の行使であることを明確にした。ウクライナ領空では2022年2月の開戦以降、民間航空機の飛行が禁止されている。これについて一部では、ウクライナがロシアに対する大規模な反撃を準備していることを示唆しているのではないかとの観測も出ている。戦争の範囲をロシア領空全体に広げるとの宣言と受け止められ、これを通じてロシアへの圧力をさらに強めようとする発言だと解釈されている。
この発言が伝わると、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は直ちに反発した。中国とロシアが主導する多国間安全保障の枠組みである上海協力機構(SCO)の首脳会議後に開かれた記者会見で、ゼレンスキー大統領によるロシア領空閉鎖を巡る発言を「国家テロリズムの助長」と位置付けた。プーチン大統領は「こうした発言を公にすることは、国家テロリズムを助長する行為だ」とし、「われわれはテロリストとは交渉しない」と批判した。


