メインメニューへスキップ(上段) メインコンテンツへスキップ
2026年8月21日(金) 東京 --

モデルナ株3倍、がんワクチン治験で好結果 メルクと共同開発

わずか1日で176%急騰、サンディスクに次ぐ記録的な上昇 高リスクの悪性黒色腫の患者が対象、メルクと共同開発 全生存期間の改善効果など追加指標を評価する予定

引用:ニューシス
引用:ニューシス

米バイオ医薬品企業モデルナの株価が、患者ごとに個別化した皮膚がんワクチンの第3相臨床試験で良好な初期結果を発表したことを受け、わずか1日で3倍近くに急騰した。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルなどが19日(現地時間)報じたところによると、ニューヨーク株式市場でモデルナ株は前日比176.97%高の174.38ドル(約2万7,600円)で取引を終えたという。時価総額も約440億ドル(約6兆9,700億円)増加した。今年のS&P500構成企業の中では、サンディスクに次ぐ2番目の上昇率となった。

今回の急騰は、モデルナが共同開発先のメルクと高リスクの悪性黒色腫患者を対象に実施した研究で、試験中のmRNA(メッセンジャーRNA)ベースのワクチンが、がんの再発や転移を防ぐことに成功したと発表したことを受けたものだ。悪性黒色腫は皮膚がんの一種で、非常に致死率の高いがんだが、メルクの主力医薬品「キイトルーダ」などの免疫チェックポイント阻害薬が開発されて以降、治療成績は大きく改善している。

このモデルナとメルクの研究では、悪性黒色腫の切除手術を受けた患者を対象に、モデルナの個別化ワクチン「インティスメラン」とキイトルーダを併用投与し、再発リスクの低減効果などを調べた。研究の結果、高リスク患者群で、キイトルーダ単独投与群に比べてがんが再発するまでの期間を延長するという主要目標を達成した。他の臓器へのがんの転移を防ぐという副次目標も達成した。

モデルナのステファン・バンセルCEOは「我々は、全く新しい種類の医薬品による、がん治療の可能性を実証し始めた」とし、「個々の患者のがんに含まれる情報を利用し、患者の免疫系ががんと闘うよう訓練する個別化治療を設計するものだ」と語った。ただ、両社は今回の併用投与を受けた患者が、がんが進行しない状態でどの程度長く生存しているのか、平均生存期間がどの程度なのかなどについては明らかにしなかった。

今後も臨床試験を続け、全生存率の改善効果など他の指標についても評価を続ける予定とされ、詳細は今年末の学会で発表される見通しだ。専門家は来年、米規制当局の承認を得ると予想しているが、具体的な日程は不透明だ。

シティグループのアナリスト、ジェフ・ミーチャム氏は、治療効果などの具体的な情報がない中で、ワクチンの幅広い商業化の可能性を評価するのは難しいとし、「ワクチンが広く普及するには、他の腫瘍でも同様の有効性を示す必要がある」と述べた。WSJは「業界はワクチンの有効性や忍容性などを注意深く追跡するだろう」とし、「今回の結果は、個別化mRNAがん治療に関する後期臨床試験で初めて得られた成功例だ」とも分析した。

一方、モデルナは新型コロナウイルス感染症のパンデミック後、数年間続いた財務上の損失から脱却しようと取り組んできた。モデルナとメルクは2016年、個別化mRNAワクチンの共同開発に向けた提携を結んで以降、協力範囲を拡大してきた。

最終更新:

注目ニュース

こんな記事も

Google検索で優先表示

話題

  • イラン、ホルムズ海峡の支配力低下か 船舶の8割超がオマーン航路利用

    政治 

  • トランプ氏、ホルムズ海峡を「新たな米国領土」とする画像投稿 イラン反発

    政治 

  • テスラ、ハンドルなしの無人ロボタクシーを8月末にも投入へ 安全性に市場も注目

    テクノロジー 

  • 回転ずし大手、原価率は一般飲食店より高く 廃棄削減で収益確保

    経済 

  • 回転ずし大手、原価率は一般飲食店より高く 廃棄削減で収益確保

    経済