「商船92隻を迂回」米軍がF35Aでイラン海上封鎖、テヘランは“痛み伴う報復”警告
米国とイランの軍事的な緊張が海上に広がっている。イランが米国に対し「より速く、重く、痛みを伴う」報復を警告するなか、米軍はF35Aステルス戦闘機を飛ばし、イランへの海上封鎖の作戦を続けている。これまでに米軍が航路の変更を迫った商船は92隻に上る。
米中央軍(CENTCOM)は6日(現地時間)、SNS「X(旧Twitter)」で「米中央軍の部隊がイランへの海上封鎖の措置の執行を続けている」とし「米空軍のF35Aステルス戦闘機がこの海域の上空を警戒している」と明らかにした。
米軍は海上封鎖の措置を厳格に実施するため、この日までに商船92隻の航路を変更させ、迂回させる措置を取った。
この過程で船舶3隻を無力化して運航を止め、ほかの2隻には米軍が直接乗り込んで検査を行ったと、米中央軍は説明した。

米国が海上で圧力を強めるなか、イランからは強硬な報復の警告が出た。
イランの終戦交渉の代表団長を務めてきたモハマド・バゲル・ガリバフ国会議長はこの日の議会での演説で、米国との武力衝突について「比例的な対応の時代は終わった」と宣言した。
さらに「イランの利益と安全を損なういかなる行為にも『より速く、重く、痛みを伴う』報復が伴う」と警告した。
ガリバフ議長は、最近イラン軍が米軍基地を攻撃したことに触れ「侵略者の基地に我々が加えた打撃は、始まりにすぎない」と主張した。そのうえで米国に対し「ゲームのルールが完全に変わったという事実を、手遅れになる前に理解すべきだ」と迫った。
米国がイランへの海上封鎖を強めるなか、イランも追加の攻撃の可能性を残した形だ。
米中央軍は先に、イラン革命防衛隊が海域を警戒していた米海軍の艦艇2隻に向けて弾道ミサイルを発射し、これに対して米軍がイランの原油の輸送船3隻を攻撃したと明らかにしていた。米軍の艦艇に被害はなかったと説明した。
その後、イラン革命防衛隊は6日、ホルムズ海峡に入ろうとしていた米国の水上のドローンを攻撃したと主張した。また、弾道ミサイル数発を使って米軍の空母1隻と駆逐艦1隻を攻撃したとも発表した。

