『スラムダンク』聖地の鎌倉、1泊300円の宿泊税へ 来年10月から何が変わる

神奈川県鎌倉市が、観光客の集中による混雑を緩和するため、来年10月から宿泊客に1人1泊300円の宿泊税を課す方針を進めている。
27日の日本経済新聞によると、鎌倉市は9月2日に開会する定例市議会に、宿泊税の導入に向けた条例案を提出する。
宿泊税は、市内の旅館やホテル、民泊、簡易宿所などの宿泊客を対象に、1人1泊当たり300円を課す。
鎌倉市は年間の延べ宿泊者数を約50万人と見込んでおり、宿泊税の導入によって年間約1億5,000万円の税収を確保できると試算している。市内の課税対象となる宿泊施設は、2026年6月末時点で413施設となっている。
宿泊税導入の背景には、観光客が特定の場所に集中することで生じる住民生活への影響がある。
鎌倉市は、観光客が限られたエリアに集中することで交通混雑が発生し、私有地への無断立ち入りなどの問題も起きていると説明している。
市は宿泊税を、使途を観光事業に限定する「法定外目的税」として運用する方針だ。
得られた税収は道路整備や公衆トイレの設置などに活用するほか、日帰り観光客が多い現在の観光スタイルを見直し、観光客に地域でより長く滞在してもらうための施策にも充てる計画だ。
鎌倉は、人気漫画・アニメ『スラムダンク』の舞台として知られている。
特に、江ノ島電鉄(江ノ電)の鎌倉高校前駅近くにある踏切は、作品に登場した場所として国内外から多くの観光客が訪れる人気スポットとなっている。
なお、神奈川県では湯河原町が今年4月に宿泊税を先行して導入している。鎌倉市が予定通り導入すれば、神奈川県内では2例目となる。
