ロシアの無人車両に搭載されたレーザー兵器の衝撃

ロシアがSF映画でしか見られないようなレーザー兵器を搭載した地上ロボットを量産すると伝えられた。ウクライナの軍事専門メディア「ディフェンス・エクスプレス」は30日(現地時間)、ロシアの国営メディアを引用し、ロシアの防衛産業がレーザーシステムを搭載したロボットプラットフォームの量産に着手したと報じた。
実際に公開された映像には、「クーリエ-2」という名の無人地上車両(UGV)に搭載されたレーザーが作動する様子が映っており、従来搭載されていた機関銃や榴弾発射器に代わるものとみられる。このレーザーの詳細は明らかにされていないが、ウクライナのメディアは、昨年初めて公開された「イグニス(Ignis)」レーザーシステムである可能性が高いと推測している。ロシアが開発したとされるイグニスは高エネルギーレーザー兵器システムで、従来の公表値では射程は最大200メートルとされていたが、現在は最大500メートルの距離から爆発物を処理できるとロシア側が主張している。

しかし、イグニスは敵の航空機などを迎撃する一般的なレーザー兵器ではなく、対戦車地雷を含む爆発物を処理するために開発されたとされる。ロシア側の情報によると、イグニスは約4秒で目標物を焼き切ることができ、煙幕の中でも作動可能だ。クーリエのような無人地上車両にレーザーを搭載し、地雷原を安全に通過するために開発されたとみられる。
これについて、ディフェンス・エクスプレスは実際の戦場での活用可能性に疑問を呈した。同メディアは「レーザーシステムを搭載した無人地上車両は高価で、サイズも大きいため、自爆ドローンの格好の標的になる可能性がある」とし、「ロシアはこのシステムを自国の開発品だと主張しているが、実際には中国製品を基にしている可能性を排除できない」と分析した。

実際、今年1月、米軍事専門メディアのディフェンスブログは、ロシア軍がウクライナのドローンに対抗するため、中国製のレーザー兵器を使用していると報じた。ウクライナ国境近くのベルゴロド地域に配備されたこのレーザー兵器は、中国の低高度レーザー防空システム(LASS)「サイレントハンター」と推定される。中国工程物理研究院(CAEP)が開発に関与したとされるこのシステムは、光学・電子光学標的センサーとレーザーを搭載した砲塔型プラットフォームだ。約1.5キロ離れたドローンなどを標的にでき、補助装置を加えることで、最大3キロ離れたドローンに対してもセンサーや機体を無力化する方式で迎撃できるとされる。

一方、レーザー防空システムは、従来のミサイルと比較して1回あたり数千円程度と圧倒的に安価な発射コストと、精密な攻撃能力を備えていることから、次世代の防空システムとして注目されている。韓国も、20㎾の出力で2~3㎞の範囲内にある小型無人機やドローンを撃墜できるレーザー対空兵器「ブロック-I(天光)」を実戦配備し、運用している。
特にイスラエルは昨年12月、ミサイルやロケット、ドローンなどを迎撃するための高出力レーザー防空システム「アイアンビーム(Iron Beam)」を配備した。報道によると、イスラエルの防衛産業企業ラファエルは4種類のレーザー迎撃システムを開発しており、このうちアイアンビームは最も高い出力(100kW)と直径(450㎜)を持ち、最大10㎞の射程を有する。その他にも、移動式の「アイアンビーム・モバイル」、海軍向けの「海軍アイアンビーム」、短距離用の「ライトビーム」がある。

