原油1.6%高、円は159円台 米・イラン交渉停滞が日本の円相場を圧迫

円相場は28日、米連邦準備制度理事会(FRB)のケビン・ウォーシュ議長の発言を見極めようとする動きが広がる中、1ドル=159円台前半で横ばいとなっている。
東京外国為替市場では、28日午前8時30分時点で1ドル=159円35~36銭と、前日午後5時時点から変わらなかった。
ケビン・ウォーシュ議長は28日(現地時間)、アメリカで開催される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で基調講演を行う予定だ。
市場では、ケビン・ウォーシュ議長が今後の金融政策について具体的な言及を避けるとの見方が優勢だが、発言内容を確認しようと様子見ムードが広がっている。
一方、アメリカとイランの停戦交渉が難航する中、国際原油価格が上昇しており、日本の貿易収支が悪化するとの懸念が円の重しとなっている。
ただし、日本の通貨当局による為替介入への警戒感は依然として強く、円安の進行を抑えている。
円相場は午前9時52分時点で0.01円、0.00%上昇し、1ドル=159円34~35銭で取引されている。
オーストラリアのシドニー外国為替市場では、28日午前8時30分(日本時間午前7時30分)、海外市場の流れを受け、円は前日比0.13円安の1ドル=159円39~43銭で取引を開始した。
前日27日(現地時間)のニューヨーク外国為替市場では、円相場は26日と同水準の1ドル=159円30~40銭で取引を終えた。
中東情勢の先行き不透明感を背景に、基軸通貨であるドルを買い、円を売る動きが出た。
一方で、28日のジャクソンホール会議でのケビン・ウォーシュ議長の講演を前に、持ち高調整を目的とした円買いも入った。
アメリカのホワイトハウスの報道官は、アメリカがイランと停戦交渉を行っていないことを明らかにした。交渉再開には、アメリカのドナルド・トランプ大統領の意向が重要になるとの見方も出ている。
交渉の停滞を受け、27日のアメリカ産標準油種WTI原油先物10月渡しは前日比1.6%上昇した。エネルギーを輸入に依存する日本では、原油価格の上昇によって貿易収支が悪化するとの見方から、円売りにつながった。
東京外国為替市場では28日、円はユーロに対して小幅に上昇している。午前9時51分時点で1ユーロ=185円68~69銭と、前日比0.03円、0.01%の円高となった。
一方、ユーロはドルに対して下落している。午前9時51分時点で1ユーロ=1.1652~1.1653ドルと、前日比0.0002ドル、0.01%下落した。
